7月2日(土) 「終わりの感覚」(ジュリアン・バーンズ著)
歴史とは、不完全な記憶と文書の不備から生まれる確信である――。二十代で自殺した親友の日記が、老年を迎えた男の手に突然託される。それは、別れた恋人の母親の遺言だった。男は二十代の記憶を懸命に探りつつ、かつての恋人を探しあてるが……。記憶の嘘が存在にゆすぶりをかけるさまをスリリングに描くバーンズの新境地。
7月10日(日) 「奇跡の時代」(カレン・トンプソン・ウォーカー著)
突然、地球の自転が遅くなり始めた。気候や農作物、人々の心にも変化が生じるなか、ロス郊外の町に暮らす少女・ジュリアを取りまく状況も変わっていく。なんとか生きのびようともがく人々の姿を静謐に描く。
7月17日(日) 「忘の却声」(アリス・ラプラント著)
最後に真相を知ったとき、痛切な思いを抱かずにおられない。本作はそんなミステリーだ
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