やまさんのエンジョイ生活 Ver.2

趣味の登山、映画鑑賞、読書を日記風に紹介してます。

読書2019その2

2019-02-11 | 読書

1月16日(水)        「すぐ死ぬんだから」(内館 牧子著)

   『終わった人』でサラリーマンの定年後の人生に光を当てた著者が放つ新「終活」小説!

 78歳の忍(おし)ハナは夫岩造と東京の麻布で営んでいた酒店を息子雪男に譲り、近所で隠居生活をしている。
年を取ることは退化であり、人間60代以上になったら実年齢に見られない努力をするべきだ、という信条を持つハナは美しさと若さを保っており、岩造は「ハナと結婚してよかった」が口癖の穏やかな男だ。
雪男の妻由美には不満があるが、娘の苺や孫の雅彦やいづみにも囲まれて幸せな余生を過ごしているハナだったが、ある日岩造が倒れたところから、思わぬ人生の変転が待ち受けていた。人は加齢にどこまで抗えるのか。どうすれば品格のある老後を迎えられるのか。



1月19日(土)        「人生の段階」(ジュリアン・バーンズ著)

    「終わり感覚」に続いて読んだ作品は実話であった!

 誰かが死んだことは、その存在が消えることまでは意味しない――。最愛の妻を亡くした作家の思索と回想。気球乗りは空の高みを目指す。恋人たちは地上で愛しあう。そして、ひとつに結ばれた二人が一人になったとき、遺された者はもう生の深さを感じられない。―― 有能な著作権エージェントにして最愛の妻だったパット・カバナをとつぜん喪ったバーンズは、その痛みに満ちた日々をどのように生きたのか。胸を打つメモワール。

 三部構成で描かれているの。第1部では、気球旅行の歴史的エピソードを描いています。第2部では、恋物語のフィクションを、そして
第3部では、著者自身の悲しみのメモワールを描いています。



1月28日(水)        「ベルリンは晴れているか」(深緑 野分著)

     戦争が終わった。瓦礫の街で彼女の目に映る空は何色か

  ヒトラー亡き後、焦土と化したベルリンでひとりの男が死んだ孤独な少女の旅路の果てに明かされる真実とは。読後、きっとこのタイトルに心が震える。

1945年7月。ナチス・ドイツが戦争に敗れ米ソ英仏の4ヵ国統治下におかれたベルリン。ソ連と西側諸国が対立しつつある状況下で、ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が、ソ連領域で米国製の歯磨き粉に含まれた毒により不審な死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、彼の甥に訃報を伝えるべく旅立つ。しかしなぜか陽気な泥棒を道連れにする羽目になり、ふたりはそれぞれの思惑を胸に、荒廃した街を歩きはじめる。  

 

1月31日(水)        「聖の青春」(大崎 善生著)

       映画化作品のちらし

 話題の作家のデビュー作! 将棋の知識は必要ありません。

 村山聖、A級8段。享年29。病と闘い、将棋に命を賭けた「怪童」の純真な一生を、師弟愛、家族愛を通して描くノンフィクション。


 重い腎臓病を抱え、命懸けで将棋を指す弟子のために、師匠は彼のパンツをも洗った。弟子の名前は村山聖(さとし)。享年29。将棋界の最高峰A級に在籍したままの逝去だった。名人への夢半ばで倒れた“怪童”の一生を、師弟愛、家族愛、ライバルたちとの友情を通して描く感動ノンフィクション。第13回新潮学芸賞受賞作 。



2月1日(金)         「ツバキ文具店」(小川 糸著)

    ベストセラー『食堂かたつむり』の著者が描く、鎌倉を舞台した心温まる物語。

 言いたかった ありがとう。言えなかった ごめんなさい。
伝えられなかった大切な人ヘの想い。あなたに代わって、お届けします。

家族、親友、恋人⋯⋯。大切に想ってっているからこそ、伝わらない、伝えられなかった想いがある。
鎌倉の山のふもとにある、小さな古い文房具屋さん「ツバキ文具店」。店先では、主人の鳩子が、手紙の代書を請け負います。
和食屋のお品書きから、祝儀袋の名前書き、離婚の報告、絶縁状、借金のお断りの手紙まで。文字に関すること、なんでも承り。




2月2日(土)           「海とジイ」(藤岡 陽子著)

   <「再生」描いて扉開ける手助けを>(朝日新聞 12/22) 紹介されてた

 漁師として生き、若くして自分の息子を海難事故で失ったジイ。末期ガンを抱えているが、ある日ひ孫の優生が訪ねてくる。優生はいじめが原因で不登校。饒舌に元気に振る舞うジイと優生が交わした、二人だけの約束とは…(『海神』)。長年開業してきた診療所を閉院する決断をした老医師のジイ。そんな彼を長年支えてきた48歳の看護師。閉院間近のある日、老医師は失踪する。看護師が探したどり着いたのは瀬戸内の島。もう戻らない、というジイの覚悟とは。(『夕凪』)。たたき上げで会社社長にまでなった後、潔く退職し島で石の博物館を営むジイ。大晦日、現実逃避でやって来た孫に、自分の半生を語り始める。それは、誰にも語ったことのない自身の青春時代、親友、そして、唯一の後悔だった…(『波光』)。



2月3日(日)           「影を歩く」(小池 昌代著)

  

 影という老い、後悔、憎しみ、哀しみ。逃げてきたものに向き合ったとき、人生が愛おしく思えてくる。
「これが私かって。自分の影もまた、一つの自画像なのよね。鏡に映った自分には、違和感を覚えることもあるのに、自分の影は何よりも自分という気がして」 「対話 まえがきにかえて」より



2月6日(水)           「この地上において私たちを満足させるもの」(乙川 優三郎著)

  

 戦後の房総半島からヨーロッパ、アジア、そして日本で。そこでは灰色の人生も輝き、沸々と命が燃えていた。あのとき、自分を生きる日々がはじまった――。縁あって若い者と語らううち、作家高橋光洋の古い記憶のフィルムがまわり始める。戦後、父と母を失い、家庭は崩壊、就職先で垣間見た社会の表裏、未だ見ぬものに憧れて漂泊したパリ、コスタ・デル・ソル、フィリピンの日々と異国で生きる人々、40歳の死線を越えてからのデビュー、生みの苦しみ。著者の原点と歳月を刻む書下ろし長篇。




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