やまさんのエンジョイ生活 Ver.2

趣味の登山、映画鑑賞、読書を日記風に紹介してます。

読書2021その2

2021-03-11 | 読書

2月12日(金)        「アフリカの瞳」(帚木蓬生著)

 

   

   十人に一人がHIVに感染している国南アフリカ。かつて白人極右組織による黒人抹殺の陰謀を打ち砕いた日本人医師・作田信はいま、新たな敵エイズと戦っていた。民主化後も貧しい人々は満足な治療も受けられず、欧米の製薬会社による新薬開発の人体実験場と化していたのだ。命の重さを問う感動の長編小説。

 

2月16日(火)        「蝶舞う館」(船戸 与一著)

 

  

  日本人有名歌手の誘拐。犯行声明で名指しされた元ジャーナリスト。民族解放戦線に「呼び出された男」が、ベトナム戦争のかつての激戦地で見せつけられる、途轍もない現実!―おまえは、「行動者」たることを選べるのか?戦いの傷が癒えないアジアの人々と、戦いを知らない日本人に捧ぐ。魂を揺るがす大傑作。

 

2月17日(水)        「ナプキン・ノート」(ガース・キャラハン著)

 

  

 「5年後の生存率は8%」4度がんを告知され、ついに余命宣告を受けた若き父親の決意。それは、彼がいなくなっても、幼い娘が高校を卒業するまで毎日父親からのメッセージを受け取れるようにすること。平凡な毎日が、何気ない言葉が、ある日を境に突然かけがえのないものになる―余命宣告を受けた父が紡ぐ愛する娘へのメッセージ。

 キャラハン,ガース
ニューヨーク州サラナク・レイクに生まれ、ポート・ライデンという小さな町で育つ。大人になってからはずっとヴァージニア州リッチモンドで、妻リッサと娘エマと暮らす。現在45歳。4度がんの告知を受けながらも、毎日エマにお弁当を作り、ナプキン・ノートを書き続けるかたわら、すべての親が子どもにお弁当を作り、ナプキン・ノートを添えるようにと自身の経験を語る活動を続けている

 

2月20日(土)        「パトリックと本を読む」(ミシェル・クオ著)

 

  

 拘置所の中で、人としての尊厳を取り戻す。もっとも才能のあった教え子の、かつての輝きを失った姿に衝撃を受けたミシェルは、ともに本を読むことで、貧困からくる悪循環にあえぐ青年の心に寄り添おうとする。ひとりの教師・法学生の自己発見と他者理解をめぐる、感動の記録。

 

2月22日(月) 「食べることも、愛することも耕すことから始まる」(クリスティン・キンボール著)

 

  

 汚くて際限のない創造的営みである「農」と厄介で複雑で、なんとも癪にさわる農夫に恋してしまったハーバード出のジャーナリストが見つけた、あたらしいライフスタイル。

 キンボール,クリスティン
1971年生まれ。ニューヨーク州中部に育ち、ハーバード大学を卒業。マンハッタンでフリーランスのライターや講師として働くうち、有機農業生産者マークと知り合い恋に落ちてパートナーとなり、ニューヨーク州北部のエセックスへ移住、2004年にCSAの農場を立ちあげた。

 

2月23日(火)       「JR上野駅公園口」(柳美里著)

 

  

 一九三三年、私は「天皇」と同じ日に生まれた―東京オリンピックの前年、男は出稼ぎのために上野駅に降り立った。そして男は彷徨い続ける、生者と死者が共存するこの国を。高度経済成長期の中、その象徴ともいえる「上野」を舞台に、福島県相馬郡(現・南相馬市)出身の一人の男の生涯を通じて描かれる死者への祈り、そして日本の光と闇…。「帰る場所を失くしてしまったすべての人たち」へ柳美里が贈る傑作小説。

 

2月27日(土)      「線は僕を描く」(砥上 裕将著)

 

  

 水墨画という「線」の芸術が、深い悲しみの中に生きる「僕」を救う。第59回メフィスト賞受賞作。

 砥上 裕將
1984年生まれ。水墨画家。本作で第59回メフィスト賞を受賞しデビュー。 -

 

3月5日(金)           「李謳」(髙村薫著)

 

  

 惚れたって言えよ―。美貌の殺し屋は言った。その名は李欧。平凡なアルバイト学生だった吉田一彰は、その日、運命に出会った。ともに二十二歳。しかし、二人が見た大陸の夢は遠く厳しく、十五年の月日が二つの魂をひきさいた。『わが手に拳銃を』を下敷にしてあらたに書き下ろす美しく壮大な青春の物語。

 

3月7日(日)       「羊は安らかに草を食み」(宇佐美まこと著)

 

   朝日新聞 2/13「癒えぬ戦争の傷 誰が受け継ぐ」と紹介

 これはとんでもない密度の作品!
認知症の中で過去の記憶を巡るという設定が凄いです。朧げになっていく自分のすべてを身ぐるみ剥がされるようで。終盤には荘厳なパイプオルガンの音色が聴こえてきました。とにかく圧倒的な物語世界にただ立ち尽くすのみ。命の炎が燃えたぎる、壮絶で壮大な人間ドラマ!──ブックジャーナリスト 内田剛さん

 

3月13日(土)        「神様の暇つぶし」(千早茜著)

 

  

 夏の夜に出会った父より年上の男は私を見て「でかくなったなあ」と笑った。女に刺された腕から血を流しながら。―あのひとを知らなかった日々にはもう戻れない。

 千早/茜
1979年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。2008年、「魚」(受賞後「魚神」と改題)で第21回小説すばる新人賞受賞。09年『魚神』で第37回泉鏡花文学賞受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞受賞  

  

 


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