幻冬舎の文庫本２冊

　１月７日（火）　　　　　　　　　　　　「虹の岬の喫茶店」　　（　森沢　明夫著　）

　　

　小さな岬の先端にある喫茶店。そこには美味しいコーヒーと、お客さんの人生に寄り添う音楽を選曲してくれるおばあさんがいた。彼女は一人で店を切り盛りしながら、時折海を眺め何かを待ち続けていた。その店に引き寄せられるように集まる、心に傷を抱えた人々――彼らの人生は、その店との出逢いで、変化し始める。疲れた心に寄り添う、癒し小説。 　

 　章ごとに登場人物も変わります。喫茶店で流れる音楽も異なってます。それを紹介してみます。

第１章　スピッツの「春の歌」　第２章　ケルティック・ウーマンの「アメイジング・グレイス」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第３章　ザ・ビーチボーイズの「ガールズ・オン・ザ・ビーチ」　第４章　ドニー・マクラーキンとヨランダ・アダムスの「ザ・プレイヤー」　　　　　　　　第５章　エルヴィス・プレスリーの「ラヴ・ミー・テンダー」　第６章　ABBAの「サンキュー・フォー・ザ・ミュージック」

　吉永小百合が主演で、「ふしぎな岬の物語」として映画化される。千葉県などで撮影し、秋公開予定だそうです。

　１月１０日（金）　　　　　　　　　　　　「植物図鑑」　　（　有川　浩著　）

　　

 お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。噛みません。躾のできた良い子です――。思わず拾ってしまったイケメンは、家事万能のスーパー家政夫のうえ、重度の植物オタクだった。樹という名前しか知らされぬまま、週末ごとにご近所を「狩り」する、風変わりな同棲生活が始まった。とびきり美味しい(ちょっぴりほろ苦)“道草"恋愛小説。レシピ付き。

　何とも不思議な本です。最初の10ページは綺麗な植物の写真が載っている。植物図鑑コンテンツとして次のようになってます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１.ヘクソカズラ　7　　２．フキノトウ／フキ　そしてツクシ　39　　３．ノビル／セイヨウカラシナ　83　４．春の野花　タンポポ、イヌガラシ、スカシタゴボウ　115　　５．ワラビ／イタドリ　　147　　　　　６．ユキノシタ／クレソン　　181　　７．ノイチゴ　　211　　８．イヌビユ／スベリヒユ　そしてアップルミント　　245　　９．アカザ・シロザ／ヨモギ　そしてハナミズキ　　275　　１０．巡る季節　309　　カーテンコール　ゴゴサンジ　345　　カーテンコール　午後三時　373　　あとがき　　408　　　　　　　　　　　　　　　巻末特別付録　イツキの”道草料理レシピ”　　414　　　解説　池上冬樹　　418