前回、椎間板ヘルニアに対して、手術をお願いしたところまでお話ししましたが、当初、痛みは自制内でしたので、予定手術とするはずでした。予定までの時間稼ぎにと硬膜外ブロックを受けました。初めは、いわゆるサドルブロックを行いました。麻酔薬が効いてくると、運動麻痺は出ませんが会陰部の感覚が無くなりました。看護師から「失禁することがある」のでと紙オムツを履かされました。5,6時間で薬効は切れると聞かされたのですが、6時間過ぎてもなかなか効き目が消えず、会陰より陰部の感覚が無くなり、かなり膀胱が緊満してきて、トイレに行くのですが、尿閉状態なのです。オムツをしているとはいえ、自然に出るのに任せるというのは思った程楽ではなく、トイレで便座に座って、長いこと尿道口を眺めているとチロチロと尿が漏れ出るようになったのは、ブロック後9時間くらいが過ぎた頃でした。一時はどうなることか心配しましたが、少し出始めたら少量ずつ排尿ができるようになり、どうにか眠ることができました。しかし、足の痛みに対するブロックの効果はずっと早くに切れていて、身動きするたびに痛みが左足に走る状態に戻っていました。それでも予定変更とはならず。その後、2度のルートブロックも受けましたが、ほとんど効き目がない事態になり、予定を早めるようお願いして、緊急というとオーバーですが予定外の手術となったのでした。
手術の効果は劇的でした。麻酔が覚めた時から、足の痛みは消えており、臥床状態からほとんど動けなかったのが、座位が取れるようになり、すべり症による痺れ感も全く無くなりました。。主治医からは、しばらく安静にするように勧められ、コルセットを装着して退院したのでした。その後の半月ほどは絶好調でした。今思えば、この「絶好調」が落とし穴でした。すぐに診療に戻ったまでは問題なかったと思うのですが、その後、クリニックの改装に合わせて、1か月間休診したのですが、この間の安静度が足りず、その後の症状の推移に悪影響を及ぼしたと反省と後悔をしています。
この回復過程については次回以降にお話しします。飽くまで個人の感想の部類ですが、この過程こそが、このブログをはじめようと思った理由です。こんなに色々な症状が出るものかと、驚きの毎日が現在まで続いています。