どりちゃんの部屋

肺ガンと宣告されて

(21) 胸部レントゲン検査(肺ガン宣告後6ヵ月)

2016年02月29日 | 日記

■2016年2月26日

昨年(2015年)の9月にN病院で肺腺ガン(初期)と診断されたが、治療は受けず放置することに決めました。その経過観察のため、今日は同病院でレントゲン検査を受けました。

結果は、「変化なし」でした(^_^)v

この投稿のタイトルには「胸部レントゲン検査(肺ガン宣告後6ヶ月)」と書いていますが、もう少し正確に書くと、比較したレントゲン写真は、今から7ヶ月前の昨年(2015年)7月28日(これは肺ガンと診断される1ヶ月前です)にN病院で撮ったものです。その胸部レントゲン写真と本日撮った胸部レントゲン写真を、診察室で先生と一緒に見比べました。

どちらの写真にも、右肋骨3本目の所にうっすら丸い影が写っていますが、ほとんど変わっていないようです。
(6ヶ月前のCT画像では、これがはっきりと白い影として写っています) 

以下、先生とのやりとりです。

 

先生: 何度も言うようですが、もしも手術を受けようと思われたら、そのときはいつでもおっしゃってください。(先生は肺を一部切除する手術を勧めておられます)

私: もちろんそうさせて頂きます。人間のことですのでいつ気が変わるかわかりませんから。でも、いまのところ、治療は受けたくありませんし、今やっている食事療法のおかげかどうか分かりませんが、体調もすこぶる良いので、このまま食事療法を続けていこうと思います。

先生: わかりました。

私: ところで病院の先生はよく転勤などで移動されると思うのですが、ずっと先生に診ていただけるのでしょうか?

先生: 実は、言い遅れましたが、3月で一杯で大学のほうに戻ることになりました。それで次の担当医は別の先生になります。今度のレントゲン検査は3ヶ月後ぐらいでよいと思いますが、その時には新しい先生が診られることになります。

 

ということで、3ヶ月後に再度レントゲンをすることになった。

今の先生はざっくばらんにお話できるのでずっと診てほしかったのだが、大病院という所は結局こういう風に担当医がころころ変わってしまう。良い先生だと感じたとしても、それだけで「この先生を信じて命を預けよう。」と思うのは間違っていると改めて感じた。

とりもなおさず結果が「変化なし」だったので、よっしゃーということで、今日は糖分制限も小麦粉禁止も忘れちゃおうということで、桜餅を2個と菓子パンを1個買って帰り、美味しくいただいた(*^。^*)

だが真面目な話、今日の検査結果を私はどのように受け止めればよいのだろうか。

肺ガンは、この7ヶ月間なぜ進行しなかったのだろう?

少し話は脱線するが、N病院で昨年7月にレントゲン撮影をしたのは、肺ガン検査のためではなかった。

当時、私は別の大病院で「咳喘息」と誤診され、そこで処方されたシムビコートという薬を1ヶ月使い続けた結果、その薬の重篤な副作用に苦しんでいた。そこでかかりつ医にN病院を紹介してもらい、改めてレントゲン検査を受けたのであるが、それが昨年の7月だった。(無論、誤診をされた大病院でもレントゲン検査は受けていて、肺はきれいです、ということだった。)

さてN病院でもレントゲン写真を見て先生は「肺はきれいですよ。ここに(右肋骨3本目あたり)ぼんやり白い影がありますが問題ないでしょう。」とおっしゃっていた。そしてしばらくすると薬の副作用がようやく収まってきたので、N病院の先生の診察はその時点で終了ということになった。

ところが、ところがである。その後、8月中旬にたまたま暇な日ができたので、(検診などというものは殆どしたことのないこの私が)まったくの気まぐれで市の無料肺ガン検診なるものを受けたのだ。

でも内心私は「咳喘息と誤診された大病院でもレントゲン検査はきれいですということだった。N病院でも肺はきれいだと言われたから、問題ないに決まっているわ。」と思っていた。そして検査を受けたことすらすっかり忘れてしまっていた。それが9月にまさかの「要精密検査」の通知が送らてきたのだ。

とまあそんなわけで、私はN病院の先生の元にその要精密検査の用紙を持って舞い戻り、CT検査、PET検査、MRI検査などを受けた。その結果、「初期の肺腺ガン」と診断されたのである。

さて、話を元に戻す。私の肺ガン(現在1センチ強)はなぜ7ヶ月間大きくもならず変化を見せないのだろうか? 

ガンというのは、発見できる大きさ(1センチ程度)に成長するまでは数年を要するが、それが10センチ大になるまでの期間は2~3年だということを聞いたことがある。ならば、これから急激に成長するのだろうか。

それとも、この6ヶ月間、食事療法をしてきたから、それが効を奏したのだろうか?

いや待て。食事療法とはいえ、私の食事療法は星野式ゲルソン療法に書かれている通りの厳格なものではない。野菜ジュースだけは本に書かれている通り、1日朝昼晩の3回、合計1200cc以上飲んでいるが、食事のほうはルールを多少ゆるやかにしている。(これについては別投稿で詳述します)

でも、もしもこの食事療法のお陰で私の肺ガンが進行しなかったのだとしたら、このまま食事療法を続けていく意味はある。

だが、他の考え方もできるのではないだろうか。

たとえば、ガン医療に一大センセーションを巻き起こした近藤誠氏によれば、ガンには本物のガンとそうでないガン(=がんもどき)があり、発生した時から、どちらであるかは決まっているという。そして、がんもどきのほうは慌てて治療しなくても問題はないそうである。

もしも近藤氏の理論が正しいのなら、私のガンはがんもどきの可能性が高いということになる。それならば嬉しいのだが、残念ながら素人の私には近藤氏の理論が正しいのかどうか判断することができない。

また近藤氏の意見ほど極端ではなくとも、ガンには「のんびり型」と「せっかち型」が存在するという説を唱えている先生もいる。その説にしたがうなら、私のガンはその「のんびり型」に該当している可能性がある。

と、ここまで考えて、一つの疑問に突き当たった。N病院の先生は私に手術を勧められたが、治療を受けるつもりがないことを伝えると、幾度も手術を勧められた。そこで「では少し考えてみます。」とお返事すると、「1ヶ月も2ヶ月もゆっくり考えている猶予はありません。」という意味のことをおっしゃった。

これはすなわち、ガンは見つけたが最後、すぐに切らないと、どんどん大きくなるという前提に立っているからに他ならない。これまで新聞などで沢山のガン患者さんの体験談を読んできたが、皆さんほぼ例外なく、手術・抗がん剤・放射線といった標準治療を医師から勧められ、殆どの患者さんはそれに従っておられるようだ。圧倒的多数の医師にとって「まずはしばらく経過を見てみましょう。」という選択肢はないようにみえる。

いずれにしても、素人の私がいくら考えても、この7ヶ月ガンが変化しなかった理由を突き止めることはできそうもない。
よって、食事療法は続けることに決めた。家族にも意見を聞いたが、「食事療法は体にいいみたいやし、続けるほうがええやん。」という返事が返ってきた(#^.^#)。

ただぁーし、野菜ジュースは朝晩の2回に変更することにした! 

なにしろ、これからいつまで続くか分からないガンとの共存です。あまり無理をせず、楽しく生きることを大切にしながら、食事療法を実践していきましょう。 

 

次回は (22) 胸部レントゲン検査(肺ガン宣告後8ヶ月) >>


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