恐れていたことが起こった。主食のピタパンを求め、パン屋に集まった人波の中で、3人の犠牲者が出た。窒息死だったという。この数か月のイスラエルのガザへの食料などの援助物資の搬入禁止はこういう惨劇が起こることは予測できた、いや、これは偶然起きた惨劇ではなく、イスラエル軍のガザ住民殲滅に向けての軍事作戦なのだ。
9月のガザ北部三地区への包囲・破壊作戦と同時に、イスラエルはガザ全域への食料搬入、国連などの人道物資の搬入を締め付けた。この締め付けは巧妙な軍事作戦なのだ。ガザの住民が、生き延びる最小限の食料の搬入しか認めない。決してゼロにはしない。あくまでも餓死寸前の状況に追い込むためだ。
日本軍は中国で細菌作戦を731部隊を使って実験し、重慶爆撃と重ねて細菌を空中散布したとされている。イスラエルは日本軍に学んだ。ガザ占領政策で、長年にわたって、餓死寸前の人間のカロリー計算をし、その数字に応じて、物資搬入を規制してきたことが知られている。
今回、ミサイル・砲弾と同時に、この飢餓作戦を軍事作戦として実施しているのだ。なぜ、止められないのか。なぜ、飢餓氏を軍事作戦として実施するイスラエルを止めることができないのか。イスラエルとアメリカの国民は止められないのか。同じ質問は私たちにも問いかけられている。