高校生に混じって、コバヤシ君が1人でまた通った。彼女を送ってきたんだ。
僕はスズキさんを家まで送ったことはなかった。一緒にTDLに行ったときも電車の中で別れたし、付き合ってあげたんだからそれでいいと思っていた。
コバヤシ君が1人でも楽しそうに歩いているのを見ていると、僕はソンをしていたような気がした。スズキさんと一緒に楽しんでいたら、家に帰ってから「疲れた」なんて思わないで済んだかもしれない。
次のバスが着いて、昨日アイスクリームを食べていた女の子が降りてきた。マフラーは茶色のチェックだった。
「新発売のこだいふく、だいちゃんはいかがですか?」と僕は声を張り上げた。
茶色いチェックのマフラーの女の子はケーキ屋には向かわずに、僕からこだいふくを受け取った。「お茶も飲んでいってね」と僕はガラス戸をあけようとしたけど、ガラス戸は開け放たれたままだった。
店のなかには男子や女子やいろいろな高校生がいて、湯飲みを持ってこだいふくをつまんでいる。ストーブのそばにいる子もいるけど、丸イスに座っている子はいなかった。
僕はスズキさんを家まで送ったことはなかった。一緒にTDLに行ったときも電車の中で別れたし、付き合ってあげたんだからそれでいいと思っていた。
コバヤシ君が1人でも楽しそうに歩いているのを見ていると、僕はソンをしていたような気がした。スズキさんと一緒に楽しんでいたら、家に帰ってから「疲れた」なんて思わないで済んだかもしれない。
次のバスが着いて、昨日アイスクリームを食べていた女の子が降りてきた。マフラーは茶色のチェックだった。
「新発売のこだいふく、だいちゃんはいかがですか?」と僕は声を張り上げた。
茶色いチェックのマフラーの女の子はケーキ屋には向かわずに、僕からこだいふくを受け取った。「お茶も飲んでいってね」と僕はガラス戸をあけようとしたけど、ガラス戸は開け放たれたままだった。
店のなかには男子や女子やいろいろな高校生がいて、湯飲みを持ってこだいふくをつまんでいる。ストーブのそばにいる子もいるけど、丸イスに座っている子はいなかった。