「願興寺」悠久の1200年

最澄縁の願興寺ブログ。2015年には開基1200年祭を予定。本堂、24体の仏像が国指定の重要文化財。

歴史というものを考える

2009-05-20 19:06:00 | 願興寺
今現在の生活について、楽に暮らせる社会だと思っている人は、かなり少ないのではあるまいか。どうも民主化が進んだといわれる現在の日本の社会で、何か大切なものを失ってしまったように思われる。このブログを公開し始めた当初に、願興寺の発祥について語った。

当時の東山道のような街道の利用方法。街道を利用していた人々の苦難。その苦難を強いた当時の権力者。その中で、願興寺建立の祖である最澄をはじめとする人格者たち。どうも大体が暮らせるような今の日本のような中途半端な民主社会では、ほんとうの意味での助け合いがかえってできないように思われる。

納税や労役で遠隔地へ行くことを強要されたた人々や疫病に苦しむ人々を真剣に救おうとする人格者は、今の世に現れるのだろうか。何か自分だけが新型インフルエンザに感染しなければよい。自分だけが何とか生き延びられればよい。と考えている人があまりに多いように思われる。

ただ、ナチスが支配していたときのように、無理難題を押し付ける権力者に尻尾を振ってついていくのも大問題であろうが… 願興寺は古びた貧乏寺であるが、その最澄による草創、2度目の兵火による焼失後の民衆の蜂起に対しては、こういう世であるからこそ見習いたいものである。

願興寺公式サイト

風薫る5月の新緑

2009-05-11 19:07:14 | 御嵩町
今日(5月11日)の中日新聞に、「5月の風はなぜ薫る」と題する記事か紹介されていた。昨日からの暑さで、木陰が恋しくなった方も多かろう。この季節、新芽が芽吹いた木々は、テルペンという物質を放出して菌の付着するのを防いでいるという。5月の風が薫るのは、そのテルペンのにおいらしい。人体の健康にも良いらしい。

願興寺のある御嵩町は、南北を里山に囲まれた町である。特にみたけの森は遊歩道が整備され、今の時期、テルペンを吸収するのに最適であろう。緑輝くみたけの森。今月末からは「みたけの森ささゆりハイキング」も催されるそうである。風薫る5月を満喫すために願興寺とともに、かがやくみたけの森にお越しいただきたい。

願興寺公式サイト

みたけの森の「ささゆりハイキング」

2009-05-05 17:25:42 | 御嵩町
みたけの森のササユリは、遊歩道からも咲き誇っているのが見かけられる。地元の有志が丁寧に育ててくださっている。今年もそろそろ見どころを迎えようとしている。毎年、可憐に優雅に咲いているササユリをカメラ片手の方々が賑わっている。

昨年から「みたけの森ささゆりハイキング」の企画がなされており、応募された中から、地酒や和菓子といった地元の名産が届けられたという。今年の景品は何にしようかと検討中らしいが、昨年の当選者には好評だったという。

ササユリ群生地の近くには、花菖蒲園や紫陽花の小道などもあるから、当たり外れはないだろう。遊歩道は整備され、日頃の運動不足の解消にもなる。願興寺からも徒歩で10分程度なので、今年も行こうと思っている。。

願興寺公式サイト