私はゴルフをしたことがない…というより、したいと思わなかった。自分には何かしら楽しめないスポーツのように感じていた。ゴルフ好きがよると、決ったように人の失敗をあげつらい、自分ならこうしたよなあ~というような話を聞いているうちに、たかだか草ゴルフ如きで人にかこつけて、自分の自慢をしているような輩とプレーなどしてられるか…と思った。
しかし今日、女子プロゴルフの日本女子オープンをテレビで観ていてつくづく思った。この子たちは決して人の失敗をあげつらい、それをネタに自慢などしないであろうと。ゴルフを知らない私ですら、手に汗握るようなゲームを展開し、戦い終えると相手を称え合うように抱き合っていた。
以前は日本女子オープンのようなメジャーな大会では、上位は欧米人にごく少数の日本人か東洋人が混じる程度だったように記憶している。しかし、今日の試合は日本人を含む、東アジアの選手が上位を占めていた。ゴルフはストレスのかかるゲームであろう。
東アジアの女子選手が活躍する競技といえば、フィギュアスケートだろう。これも日本と韓国の選手がいなければ、成り立たないような状況である。こちらもストレスのかかる競技であり、ゴルフと同様にプレッシャーのかかる競技であろう。男子でも同様のことがいえるが、女子ではダントツ東アジア人の独占である。
私はここに東アジア人独特の精神力があるのではないかと思う。それが仏教なのか、儒教なのかは分からない。しかし、私には伝統的な東アジアの精神文化によるところが大きいのではないかと思えてしまう。
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