女として大阪で暮らす。(朝鮮婆ではないよ)

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植物も大好きです。
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しのぶの100のお話(1)おにぎりの話。

2011-01-27 | 日記
ある日あるとき、私はこの世をはかなんだ、浮浪者をみました。
「僕はしごともないし、いまさむくって、たべるものもないんだ」

わたしは、彼に小銭をあげて教会にいくように、案内図を渡しました。
彼はわらをもすがる思いで、小銭をにぎりしめて、教会にいったのです。

「こんにちは、おなかがすいて、ご飯をたべさせてください」
牧師先生は、
「それは、それはおなかがすいていそうですね。おにぎりをつくります。たくさんたべてください」

牧師婦人は、その男に暖かい、寝袋と、ジャンバーをわたしました。
「よく、きてくださいました。どうか今日はこの洋服でがまんしてください。」

おにぎりを10個も、食べて男は満足して、こういいました。
「牧師先生、恩返しをしたいのですが、どうしたらいいのですか?!」

「いいんですよ。あなたが元気でいてくれたら、もし望むなら困った人々をつれてきてほしいのです。」
男は、仲間たちを教会に招いて、たくさんのおにぎりをいただいたのです。

それから、男は牧師先生の一番出子になり、信徒になりました。
男が、始めてきたときの風貌は、まるで貧乏神と死神をひきつれているようでした。

荷物の重さより、心の重さをひきずりながら、あと少しで死神にあの世へ案内させるところでした。
牧師先生は、「いのります。死神さん、この男からはなれなさい。この人は、私をたすけるひとです。」と
ずっと、お祈りしたんです。

男は、今では、教会の一番出子ですから、はりきって、いきています。
貧乏神は、まだついていますが、それとは仲良くやっているようです。

死ぬ前にたべたいものは、男にとってはごちそうではありません。
たくさんのあいのこもった。

「おにぎり10個」が最後の晩餐になると、信じて疑わないのでした。

おわり。

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