マレーシアでオートバイはどうかな

スクーターのヘッドランプが点灯できなくなったのでバイク屋に持っていった。スイッチが壊れたようで交換。26リンギット。この前のブレーキよりちょっと高い。マレーシアの中古スクーターはやっぱり整備状態が良くないのだなあと少し後悔する気持ちも出てくるが、新品を買うと中古の2倍強の値段で"尖がったカブ"になることを考えるとやはりそれもどうかと思わないでもない。

そう言えば、マレーシアでも独自のオートバイを作っている。カブばかり走っている光景も日本では見られないけれどもその中にヤマハやホンダのマークではないものも混じっている。こんなオートバイだ。(リンクをクリック)

Naza Motorcycleの画像検索
Nazaはフェラーリなどの高級車を輸入するなど多くのビジネスを手がけているグループだが、独自でオートバイも作っている。何か海外の元型があるのかどうかはわからないがGTRと言うラダー状フレームのスクーター(?)などはかなりかっこ良い。値段も高くて9000リンギット(27万円)もする高価なスクーターだ。

Modenas Motorcycleの画像検索
Modenasはカワサキが協力しているとかしていたとかと言うメーカーで、Kriss(多分、マレー語で剣の意味)と言うカブタイプが人気らしく、よく走っているのを見かける。ロングセラーらしい。カワサキは日本ではファミリータイプや作らないのだけれども海外では事情が異なるようだ。

一番人気は多分ヤマハだ。モデルも多く本当によく走っている。近くに工場があるためかどうかはわからないけれど。ヤマハもそのほとんど全部が"尖がったカブ"タイプで、日本で走っているようなスポーティーなものはたまに走っているだけだ。


通勤に二輪車を使っている日本人がいる、と誰にもびっくりされる。日本人は自動車に乗るものだと完全に思われているらしく、大丈夫かとか、何故かなどと半年ほど経過した今でもまだ言われる。しかしその方が合理的な選択じゃないかと思うのだけれど。値段は安いしガソリン代もそれほどかからない。渋滞にそれほど苦労することも無い。この近所でも渋滞は深刻なのだ。

マレーシアの交通事情について、マナーが悪いと言うのをよく聞く。その話は本当である面もあるけれど、良い面も実際には多いと体感している。悪い面はスピードをどこでも出したいだけ出すことと交通信号を守らない人がいること。

しかしそれがあまり深刻な問題でないのは実際に自分で走ってみるとわかる。スピードは出してもそれほど強引に割り込んだりはしないし他の車や特に二輪車には道を譲ってくれる人が本当に多い。日本人と決定的に違うのはたぶんそこの部分で、日本人は正しい運転をするのが正しいと思っている節がある。つまり交通ルールを守るのが正しくて守らないのがその逆だ。だから正しくない運転をする人に対しては簡単に怒る。マレーシアだと交通ルールを守るかどうかには寛容のようで、ほとんどの場合先に行くべき車には道を譲るのが当たり前だ。二輪車は車の隙間を通っていくのが当たり前なので進路を邪魔される事は経験したことが無い。だからそれほど危険を感じる場面は無い。

今までで一番危険な運転をすると思ったのは台湾人で、台湾では車を運転しない方が良いと思う。死にたくなければタクシーにも乗らない方が懸命だとさへ思う。あそこに比べればマレーシアで走る事は100倍安全に感じる。とは行っても日本人で二輪車に乗ろうと思う人はいないだろうなあ。