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もんく [とある南端港街の住人になった人]

逃げ隠れ

今年何回も話題に上っていた現場管理人、この9月末で辞める事になった。

辞めるとなると日本人的には有給休暇を全部使って最後の方はほとんどいない状態になるわけだけれど、マレーシアではもともと有給休暇消化率が高いのでだいたい最後までいる。なので今週もまだいる....らしい。朝に前日の残業申請と確認票が来るのだけれど、いないと思っていたらなぜかサインがある。誰か勝手に他人のところに書いてるだろう!と思うと、本人が書いたと言う。

そんなわけないだろ、だったら日にち間違ってないか? 間違ってないと言う。昨日聞いた時には見てないと誰かが言っていたし、現場でしばらくいたけれどいなかった。今日は監視カメラで作業観察していた時間も長いからいたらわからないはずはない。仕方なく人事に指紋認証か何かで後で確認してもらう事にする。

さて、今日はスッキリ、その管理人はいないはず。まあ、その事に時間使わなくて済んで幸い。(いれば一応時間管理があって給料支払いに直結するわけだから) 6時半に車に乗って帰る事にした。走り出して少し経ってその管理人からちょっとしたメッセージが入る。家からか? と思いきや、工場にいると言う。今日は1日いたとか言う。そんな事、あり得ない。誰も見たとは言わなかったし、今日も工程観察していたのだ。

早く帰れと言う。残業代なんか出ないから。なぜなら、いないと思っている人間に残業の指示なんかしない。残業ってのは仕事があるから仕方なく残ってくれないかと会社が頼むものであって、いないと思っている人間にそんな事言うわけがない。だいたい通常時間内で何もしてないのに残業なんてもったいない事、あり得ないのだ。作業員にパソコン教えるとか言い出したが、そんなの不要。まあ、今週もう4日目だけれど、残業代は無いだろう。


それにしても、いるならいるでなぜ堂々といないのか? 別に辞めるとわかっている人間に引き継ぎ以上の仕事なんかさせるわけないのだし、何となればそこに座っているだけだって別に誰も文句は言いはしない。大方スラウあたりでゴロゴロして過ごしているのだろうけれど、そう言う生き方これからもずっとして行くのだろうか? プライドばかり高くてそのために何も学べない、何もチャレンジできないし、ちょっとした失敗すら恐れてビクビク生きるなんて、何て不自由なのだろうか。

でも仕方ないなと思うのは、この管理人だけがそうなのじゃなくて、大なり小なりマレーシアの人はみんなそんな感じだ。失敗するとどうにかして自分のせいじゃないと言うようにしたがる。都合が悪くなると貝のように殻を閉じる。教育なのか文化なのか...
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