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もんく [とある南端港街の住人になった人]

ちょっとトロい位の人が良いような

マレーシアで仕事をしていると、どんな人と一緒に仕事をしたら良いかで、きっと誰もが悩みます。

経験上言えるのは、ちょっとトロいと思われる位に純でマジメな人が良いように感じます。逆に良くないのは、日本人的に最初に良さそうに思える人はけっこうダメです。日本人として良さそうに感じられる人は、最初はけっこう同調的な振る舞いをします。するとこちらは日本人の気持ちを理解できるんだなと安心してしまいますが、実際にこちらが思うほどにはそうでもないのです。

そう言う人は信頼して仕事を任せても中身があまり濃くないので逃げ腰です。結果、仕事の量もそう多くはこなせません。そしてある時気付かされます。ああ、こちらが想像していとほど理解してはいなかったのだと。がっくりする事間違い無しです。こうした事は生活上の付き合いではなくて、仕事をする上で、きっと誰もが経験するのではないでしょうか。

トロい人はどうかと言うと、最初は大丈夫なのかな?、と思わされるほど頼りなく感じられますが、たぶん、自分の頼りなさを知っているせいでしょうか、いろいろよく吸収するようです。仕事を任せるにしても、最初は丁寧に1つ1つ積み上げていくようにすればけっこう素晴らしい成果を出します。日本人と違って他人のマネをする訓練ができていない事を考えて少しづつ実例を見せながらやってもらったりするとすぐに成長が見られるようです。


実は、今週、ある試験をやっていたのですが、自分はほとんどタッチしないようにして外から眺めていました。試験担当は生産工場にしては珍しく、一応開発関係の仕事を、と言っても日本であるような研究所とかそう言うのじゃありませんが、しているマレーの人です。

試験の内容はそれほど難しいものではありませんが、試料やツールを試験しながら選んでアレンジしなければならず、その意味では良く考えなければなりませんし、報告は日本へも伝えられるので責任は重大です。彼はまだ30代、経験も少ない上にこんな事1人で任された事なんてありません。それに試験を実際に行う作業員を管理した事もなかったのです。

それでも、ちょっと手間取りましたがちゃんと報告書も作って送るところまで良くできました。時々、試験を効率的に行う方法や、データの見方、データの簡単な処理の仕方、相手が見てわかる報告のフォーマットなどをちょっとづつ助けただけで、試験の中身はけっこう良いものになっていました。

海外では、人を評価するのに日本的な感覚でしてはいけないようです。
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