もんく [とある南端港街の住人になった人]

揚物とショッピングモール

コーヒーとお茶を買ってアパートに帰るともう外に出て食事をするのも面倒になったので敷地内のプールサイドカフェで食べることにした。カフェなどとシャレた名前で呼ぶほどのことは無くてプールの横にある中国系のおじさんがやっている単なるセミオープンの食堂だ。

そこに珍しいものがあったので食べてみた。名前は「Chicken Scallop」と言って、サウジアラビアから来たチキンナゲットのような揚物だった。少し大きめのチキンナゲットの中にチーズが所々入っていて食べると溶けたチーズがマヨネーズのような酸っぱさを提供する。なかなか日本人向きの味だった。

実はこれはよく売られている冷凍食品だ。スーパーの広告によくあって700gで7リンギット(210円)程度の値段で出ているけれど食べたのは始めてだった。マレーシアに来てからそう言えば、揚物をほとんど食べていない。ジャスコの試食販売で爪楊枝に刺さった何かを渡される時だけだ。日本では1週間に1回程度は食べるし外食でも業務用冷凍食品らしき揚物が出てくるからどうしても食べるわけだけれども、マレーシアではあまりその必要性が無いためか食べていなかった。たまに食べるとそれも良いかなと思ってしまう。しかもサウジアラビア製だ。


ショッピングモールのロビーに電動マッサージ椅子が置かれていた。むかし床屋などにあった電動按摩椅子のようにお金を入れると一定時間動く仕組みのものだけれど、動きは電動按摩椅子のようなクラシックな物ではなくてヨドバシカメラなどでお試しマッサージができる高度なものだった。1リンギット(30円)で3分間なので話の種にやってみた。

背中を押すところから始まって背もたれがだんだんリクライニングポジションに自動的に変化する。腿を横から押したりふくらはぎを掴んだりとありとあらゆるマッサージを1分間の間に全部ダイジェスト版でやってくれる。面白い。面白いし高度な業を見せてくれるけれどやはり3分間と言うのはサワリだけだ。5リンギットで15分、10リンギットで30分と言うメニューもあるけれど、それだけ長い時間やってもらうならもう少し出して人間にやってもらう方が良いかも知れない。まあ、話の種と言うことで。


スバンジャヤの駅の近くにまた新しいショッピングモールが出来ていた。エンパイヤホテルも付いていて隣の2つのショッピングモールよりは少し高級路線らしい。だからと言ってすばらしく楽しいと言うこともなく、ただ、高級品を買うためにKLまで行かなくても済むと言うに過ぎない。

マレーシアではこうしたショッピングモールがたくさん出来ている。ショッピングモールと言ってもテナントにフロアの一部を貸し出すだけの商売で総合的にマネジメントされているわけでもない。だから近くに新しくて魅力的なショッピングモールが出来ると衰退していくようだ。そこにどうにか魅力的なままに営業して行こうと言う力はなかなか働かないように見える。サンウェイ・ピラミッドだけが少しその点は良いかも知れないが、今度出来たこのエンパイヤは多分フロア貸しの商売なのだろうと思った。ショッピングモールを経営しているのは主に不動産屋さんなのだろうと想像する。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「まさか、マレーシア!」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事