この文章の最後の方にこんな事が書いてある。
"しかし彼はやがて、人間関係で躓いて鬱状態になってしまう。姿を見せないことを心配した西成氏が部屋を訪ねると、彼は電気を消して、真っ暗な部屋の真ん中にぽつんとうずくまっていたという。「結局、研究者にはならず民間企業に落ち着きました。・・・」"
この天才的な人が民間企業に入ってその後どうなったかまではわからないが、ほとんどの企業では新しく入ってくる人に天才が混じっているなど想像してはいないだろう。もし天才が混じっていたとしてもそれがわかる人がいるとも思えない。彼は人間関係がうまくいく方法を学べたのだろうか? 逆にもし学べてうまく行っているとしたら天才は活用できるのだろうか?
こんな天才の人が世の中にどの位いるのか知らないが多分、彼らの能力を活用できているわけではないのだろうな?、と思わないではない。
そう言えば、文章の冒頭に外国人の天才の女性が出てくる。そうそう、高IQと言えばあのライス国務長官もそうだった。女性の天才は欧米ばかりに多いと言うことも無いのだろうから日本にもいるかもしれない。けれどもあまりそんな事は日本では聞かないし、国会議員さんでもその他の職業であっても男優位になっていて女性比率は極端に少ない。
そうそう、天才には達しないかもしれないがキャサリンさんのお姉さんは学校の成績の上では相当優秀だったそうだ。そのせいか子供たちも学校の勉強で苦労などした事は無いと聞いている。その上スポーツでも優秀だとか。そのキャサリンさんのお姉さんだって子供を生んで仕事をいったん辞めればそれでリセットされてあとはただの人扱いだ。日本では一度ラインを外れると復帰は難しい。それがいかに優秀な人であってもほとんどの場合そうだ。
特に女性は損に見える。やる気さへあれば、などと言われるが実情を見ればやはり不利は不利だと言わざるを得ない。
もし日本に女性で天才がいたとしてもその天才でその人の思い通りの場所に浮かび上がれるかどうか?、それは疑問だ。もし目に見えるところに100人の天才の男性がいたとしたら、天才でも注目されずに沈んでいる人がその裏に100人位いて、さらに女性の天才の人が同数生まれてくるとしたら200人いるはずだけれどもそのほとんどが沈んでいる事も考えられる。ノーベル賞をとった人の中で女性はたった5%だそうだが、もちろん日本人女性は候補にも上がっていない。(もしかしたら上がっているかもしれないが調べられなかった。)
それにしても女性にしても男性にしても我々は天才を無駄遣いしているのではないだろうか? 天才とは言わずとも、誰かのほんの少し他人より秀でた才能さへも無駄遣いしているのだから、街を歩いてもほとんどお目にかかれない天才どころの問題でもないわけだが。
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