もんく [とある南端港街の住人になった人]

統一地方選終了で残念 その2

地震の後、「みんなでがんばろう」「復興しよう」のような掛け声が高かったので今回の選挙は投票率がもっと高くなるかと思っていたが、それとこれとは別だった。そうなると本当に復興の協力しようと言う力が日本にあるのかまで疑問に思えてくる。

この災害でいろいろ問題が指摘された。政権党である民主党の指導力や決断力の無さ。いろいろな部分ですることが後手後手に回ったと指摘されている。天下りは東電へも含めて止められなかった。別に、過去の政権党である自民党も東電から献金を半ば組織的に受けていたと言うニュースもある。

この状態であってもまだ投票率が前回までとあまり変わらないのはどう言うことなのだろう。食料配給を列を成して待っていたのを世界から賞賛されたけれども、その行儀良さが今度は反対の評価につながるのではないだろうか。


選挙では必ず「変えよう」と言う声が上がる。

日本人はその「変えよう」の中に「維持しよう」「元に戻そう」もしくは「変えない」の意味を読み取る。変えると言うのは刷新したり革新の意味ではなくて、今立っている波風を鎮めようと言う変化を表すからだ。

その結果、政治に参加しているものはほとんどが保守となってしまった。いつの間にか保守革新の争いは無くなり、より安心できるのは誰かと言う保守保守が政争となってしまっている。前回民主党が政権党に躍進したのは民主党が現状を革新できるからではなく、民主党が自民党と同じだけ現状維持できる政党と認められるようになってきたからだろう。


その結果、始まったことはばら撒きの相手が多少変わっただけだった。今回はそれがまたダメで再度多少の揺り戻しがあった。



石原都知事の再選に異存は無いが、彼のような東京にとってのスーパーマン的人材を求めるのは変化を求める姿勢の表れであると言うより、他の誰もが自分では何もやらないよ、と言う自己表明に感じないでもない。

こうしてニュースを見れば見るほど残念だ。
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