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もんく [とある港街の住人]

新年早々、壊れた

出かけようと思って机の上から腕時計を取ると時刻の表示が変だった。

よく見ると止まってしまっている。30日の夜8時を指したまま。電池が切れたんだと思って時計屋さんに持っていって電池交換をお願いする。1分ほど待っていると奥から声をかけられて何やら中国語と英語で言っている。交換しても動かないと言う意味らしい。

よく見ると電池のフタとムーブメントの外周部に赤黒いサビが浮いている。見た目にも症状が軽くないことがわかった。あきらめて新しいのを買おうと思う。


マレーシアで時計を買うにしても、ショッピングセンターに売られているものは完全に二極分化している。極端に高価な時計と極端に安い時計に分かれていると言う意味だ。

極端に安い方は5リンギット(140円)から30リンギット(850円)でこれはバリエーションが多い。特に子供用と女性用が多い。男性用もあるにはあるがちょっとどう見ても安っぽい。安っぽいのは別にかまわないが少しの防水機能もないのでスクーター通勤するのでちょっと使えないかと思われた。

極端に高い方は日本円にして2万円以上からで、これは下限がセイコーとかシチズン、その上は良く知られているブランド時計になる。日本式に言えば高価な時計ではないけれど、100リンギット(2800円)が1万円感覚なのでセイコーでもちょっと買いたい値段ではない。と言うか、日本円で考えれば高くもないが、セイコーが高いって感じがするように感覚が変わってしまっているのでどうしてもセイコーを買いたいって気がしない。

実はその極端と極端の間にあるのが、カシオとQ&Qになる。当然あまり選びたいものが無いわけで、結局買えないことになってしまった。


壊れた時計はアメリカのブローバ。ブローバと言えば音叉時計だけれど、持っていたものは偽者じゃないがもっと安い中国製のクオーツ時計。(ブローバはアポロが月に持っていった時計ユニットか何かを作った会社で去年2010年日本に初進出している。安物時計を作っている会社だと思ったけれど日本に入っているものはとても高価。)台湾に行っていたときに前の時計が酸だかアルカリだかに浸って壊れたので急遽横浜駅の横にあった変な輸入品を売る店で、たしか1万円で買ったものだった。

どうしてブローバを選んだかと言うと、もうずっと前に亡くなった祖母が海外旅行(1977年位の事)のお土産に買ってきてくれたのがブローバだったから。それは手巻きでアメリカの会社なのにスイス製だった。ステンレス製のベルトがカマボコ型を繋げたような感じのデザインで、日本製ではそんなデザインは絶対無いだろうなと言うようなものだった。それであまり気に入ってはいなかったけれどしばらく使っていた。

後になってみるとその変さがとても懐かしく思えてきて、横浜で見たときには思わず弟の分まで買ってやろうかと思った位だ。(祖母のくれた時計の事を彼がどう思っていたかわからなかったし、横浜で見つけたものはアメリカ人向けにとても重かったので送ってもどうかなと思い自分のだけ買うことにした。)ブローバはマレーシアには進出していないので見ることはできないのが残念。


時計はそのうち何か適当に安物でも買うことにしようと思う。


新年早々、縁起が悪いと言うかも知れないが、マレーシアには1ヵ月後にまた正月が来るのでそんな心配は全然ありません。去年のうちにムスリムの正月とヒンドゥーの正月は来てしまっていたけれど。リカバリは効きます。


写真は12月26日に洗って干している時の壊れる前に撮影しておいたもの。

※建築好きな人に:BULOVAはフランク・ロイド・ライトのデザインを使用した腕時計も作っています。直接ライトがデザインしたものではないかもしれませんがライト・コレクションとなっています。
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