
昨日、測定機を作ろうと思ったのだけれど、やっぱりこれは中止。
作れない事は無い。やればできる。けれど、調べて概要がわかったら、要らないと判明したから。
要らないって言ってもね、この工場も日本もずっとやってきた測定方法だから手放さないとは思う。手放さないなら作っても良いような気もするが、もっと目的に合う方法が既にあるので、そっちを使えば良いと思っている。
昨日は粘度の事を書いたけれど、粘度には大きく分けて2つある。普通の粘度と動粘度。動粘度は粘度を密度で割ったもの。計測機によって粘度が出てくるものと動粘度で出てくるものがある。ザーンカップは動の方。
ここで問題なのは動をただの粘度に変換する(計測機を変えたとして)には密度を求めないといけない。密度がわかれば粘度が出てくる計測機の値と比較ができる。ソリャ便利!...じゃない。
なぜかって言うと、密度は変わるから。と言うより、密度(∝濃度)が変わるからそもそも測定しているわけなのだ。それじゃ意味ない。2つの値が変化するって事は全然対応がわからない。(テストしてデータ取れば良いのだが) しかも粘度は密度の上下に依存する。さらにしかも、物質の性質(分子量など)によってグラフが上に反り返ったり下になったりする。
扱うのは混合物だから一概にどっちとも言えない。これも試験してデータとらないとダメ。
そもそも何のために粘度測りたいかと言うと、この粘度の密度依存があるとわかっているから粘度測って密度(∝濃度)の指標にしようってわけだからデータ取ってまで粘度を精度良く測る意味なんて無い。粘度測っても結局出てくるのは濃度ってわけで、他に何も分かる事が無い。
だったら最初から比重を測ってしまえば終わりなのだ。
比重はもう測れるように作ってあるわけで(2年位前)、要は粘度にこだわらないで比重測っていれば良いってわけだ。ザーンカップだって日本から買えば高いのだし。
なんか、前からやってるからずっとやるって姿勢は考えものだなと思うよ。
ちなみに作ろうと思っていた粘度計はこんな感じ。
ザーンカップを縦長にしたカップを作る。液体を上から入れて下の子穴から出す。だんだん減ってくるのをロードセルで重さをモニターする。ある一定の量まで減った所で計測開始。一定時間経った所で重さの変化を記録する。それを時間で割って体積速度が分かる。その点からさらに同じ計測を5回まですると5個の体積速度が分かる。5回それぞれの液体の量(液面高さと比例)と各体積流量から流量係数を計算する。5つの流量係数はほぼ同じになるはず。
つまり、液体の粘度でなくて流量係数で液体の性質を表すようにすると言う事。そうすれば筒の中の任意の位置で測れれば良いし、底の所の特殊要因が省ける。人は液体を充填するだけなので楽。
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