もんく [とある南端港街の住人になった人]

48年間の不便

昨日、家で缶詰を開けた。

缶詰を開けるには何を隠そう"缶切"を使った。


えっ?、当たり前だろう!、と?

ずっと前から不思議に思っていたのだが、缶切と言う道具は缶詰と同時に生まれたものなのか?、それとも缶詰の後に考え出されたものなのだろうか。


缶詰は多分食品を長期間保存するために考え出されただろう。だとすればその時に缶の開け方を同時に考えたかどうかは微妙だ。

現在なら掃除機を開発するには中に溜まったゴミの処理を同時にきちんと考えておかないと商品にはならない。いくら床がどんな他の掃除機よりきれいになりますと言ったところでゴミ処理が面倒であれば使われないだろう。

それと同じ考え方をすれば缶詰と缶切はセットで発明されたと想像できる。ただ、缶詰が今のように誰にでも買える物として考えられたのではないとすれば話は違ってくる。特殊な業務用で缶もかなり大きかったりしたかもしれない。


とりあえずWikipediaで調べてみると、缶切あった。

缶詰の発明は1810年、イギリスのピーター・デュラントによる。
ハンマーとのみ、戦場では銃剣によって開封されていた、とある。

缶切は缶詰と同時に発明されていなかった!

1858年、アメリカ合衆国のエズラ・J・ワーナーにより缶詰に突き立て、引き廻し開ける缶切りが発明されたそうだ。今のものとは違う方式らしい。

それにしてもここまで何と48年もかかっている。48年間人は缶を開けるのに不便な思いをし続けていたのだ。48年と言ったら、江戸時代なら人間の一生分だろう。長い。

その約10年後、と言う事は1868年あたり、缶の縁を切る方式が発明された、とある。ここで今のタイプになったわけだ。


そうしたわけで長い疑問が解けた。

が、疑問に思ったらすぐ検索してみる事だ。こんなに簡単に答えが手に入るとは....今までのインターネット使用歴は何だったのだ!
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