見出し画像

もんく [とある南端港街の住人になった人]

ナンバーが落ちたので

帰りに工場から通りへ出る道が洪水だった。

最近少し整備していたのでそんな事はもう無いだろうと思っていたがまだあったのだ。しかしながら去年、最初に経験した洪水に比べればまだマシだと見えたのでそのまま車を走らせた。ところが、想像よりちょっと深い。車のバンパーが跳ねあげた水がフロントガラスの中ほどの高さまで来る。ノロノロ止まりそうなスピードなのに。

さらに走ると水の抵抗に負けてどんどんスピードが落ちる。まだ車は低い方へ走っているらしく少し前傾だ。もしかして立ち往生か?、と思われたがどうにか止まらずに向こう岸へたどりつけた。カーブを曲がるとまだ大きな水たまり。これもどうにかクリア。

家に帰ってみると、ナンバープレートの数字が2個無い。プレートには接着が剥がれた痕跡のみ。日本ではあり得ない事。マレーシアではナンバーは黒地に白で描かれていれば良く、指定のプレートはない。だからみんな街で買ったり作ってもらったプレートを付けている。ステッカーのもあり、プラスチックのもあり、手描きもありで、フォントすら決められていない。この車には横長のプラスチック板に立体の数字が貼られていた。プレートはバンパーに両面テープで貼ってある。ねじ止めされていない。

水の力で両面テープの一部が剥がれてたわんだので貼ってある数字の接着層が壊れて落ちたようだ。今から拾いに行くわけにも行かないのでこの前門扉を塗った塗料の余りで描くことにした。セロファンテープのようなテープしかなかったのでそれをマスキングにした。よく見るとひどいし色も黄色みがかっているが、1m離れて見れば数字に見える。後はプレートには3カ所穴を開けてねじ止めしておいた。ネジの緩み止めは靴の接着剤。


そのうち数字のステッカーでも買って貼るべきか?
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「カンガルーじゃないKangoo」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事