節目なんて気の持ちよう

ご存知のように中華正月ってのがあります。

明日です。ってことは、今日は中華大晦日なんです。今、夜の11時半過ぎ。もうすぐで正月です。日本人なので、だからってどうとも思わないわけです。別に紅白歌合戦見るでもなし、年越蕎麦食べるでもなし。生まれてこの方、ずっと太陽暦の1月1日をめでたい正月、年の始まりだと思ってきたので、マレーシアにいるからと言ってこの正月は自分にとってめでたいかと言うと、全然…。

もうすぐ花火とかバクチクとかでうるさくなるかなあ？、とちょっと恐れています。うちの"きなこ"(♂猫)まだ帰ってないので。猫なんか人間の催しなんてどうだって良いですし、彼らには年の切れ目とか節目なんて無いのでただのデッカい音がする恐怖の夜でしかありません。つまり自分と一緒なのです。

でも、考えてみれば、日本も昔は月の暦でずっとやっていたわけで、今の暦に変えたのはけっこう、歴史のスケールで考えれば最近なわけです。誰かが変えるよって決めたら元の節目はもう意味が無くなって、新しい節目の方にその意味が移った。そんな程度の事なんですね。

そうなると、どこに節目を持ってくるかなんてけっこう気の持ちようって事がわかります。年の初めに今年はどうするぞ、なんて決意したりしても、別の国の人から見れば、何でその日にみんなそんな事するの？、って事です。

マレーシアの場合、他の国じゃなくても別の民族、宗教の人が同じところに住んでいるので、この国の中でもそうなっているんですね。遠い外国じゃないからこの公休に大きな意味がある人とただの休暇の人とがお隣に住んでる。全然同じ事思ってない。うちの猫たちとおんなじ、なんだかうるさいなあ…ってだけ。

そんなの見てると、やっぱり節目って気の持ちようなんだな。カレンダーの変わり目を便利に意味付けして使っているだけなんだな、などと思います。それが悪いわけじゃなくて、人間の知恵なんでしょう。猫はカレンダーが読めても意味付けなんてしないだろうから、人間の特質なんでしょう。

ずっと前にサラダ記念日なんて言う人がいたけど、自分で勝手に節目って作って良いのかもしれませんね。他人の作ったカレンダーなんかに従わなくても、思い立ったら何か決意してみたり、思い出の日にしてみたり、週の初めと思っている日を水曜日にしてみたり、いろいろやってみると何か面白い事があるかもしれません。