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もんく [マレーシアで働いて13年→2022猫を連れて日本]

We are time workers.

午後の中途半端な時刻、1人の作業員が現場を横切りながらチラリと時計を見て向こうへ歩いて行った。

仕事が暇な時 (いつでも忙しいわけではない) 、椅子に座っているように言っているがそれでも疲れる。暑いし、何だか良く分からない事させられていると思う事もあるかと思う。そりゃ時計も気にしたくなるだろ。

そんな中でネパールから来ている2人はもう3年もマレーシアにいるが、休憩時間になっても切りの良いところまで必ず仕事をする。もちろん休憩はちゃんととってもらわないといけないので休憩帰りはその分ちょっと遅れて、そしてちょっと長く休んでいても良いように言う。でもまあ、良く仕事をする。少しだけ時間給労働者っぽくないように見える。(会社のために自分を犠牲にして欲しくはないのであまり会社の人っぽくなって欲しくはない。)


このちっぽけな工場にもとりあえず管理職っぽい人たちはいる。何人かいる。見ているとどうも時間給労働者っぽい匂いがする。時間に拘束されている現場労働者と同じような、そして事務員さん的な感じでもある。ちょっと退屈な人のような。

その彼ら、毎月1回の業績発表会のようなのがあって、資料を作って出す。どれも数字がいっぱい書いてあって、しかもフォーマットが毎回変わらない。グラフで強調する部分も無い。数字が悪くなった時にはいろいろ言い訳ができるが、数字が良くなっても何をしたからそうできたのかが言えない。やっぱり事務員さん的なのだ。

その管理職たちと外国人労働者たち、そんなに違わないように感じる。会社って便利なもので、それでもどうにか回る。それでもある程度やって行ける。特別素晴らしい事が無くても良い。どうにもクリエイティブなところが無くて、それやってて毎日何が楽しいんだろう、と言ったら言い過ぎかもしれないが、そんな感じなのだ。

原因の1つは中華系が多くて拘束的なやり方が普通だと思っているし、それが実は好きだからだと思う。日本人もある意味同じで、その自分で自分を縛るやり方を普通に受け入れられるのだろう。
逆に考えると、拘束されている方が楽なのだ。特に時間などは決められていてそれに従ってさへいれば多少パフォーマンスが良く無くても一応仕事しているとカウントはされるわけで、その点について何も考えると必要はない。カレンダーなんかも同じだ。それが仕事の質や量の凹凸を目立たなくしている。

バカなやり方のように思う。
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