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もんく [とある南端港街の住人になった人]

人間って、そうなんだっけ?

ずっと以前、去年のうちにある機械をバラしておいた。

バラして中身を別のところに保存させて放っておいた。
放っておいたのは別のと入れ替えたかったから。
もう使わないつもりで。

けれどもその別の物が届かないうちに使わなければならない事になって
置いておいた物をまた入れなおさないといけない。
なので今の状態を写真に撮って送らせた。

写真を見ると何だか中身が汚い。
どうも金属の屑か粉のようなものがたくさん付いている。
それならばと、取り出した物の方の写真もと思って見ると。
そっちにもある。

ちょっとそれは想定外。
別のところではそんな事は起きていない。
いずれにせよ、どうにかしないといけない。



さて、問題はその物をどうするか、ではなくて、
これに気付かない人間がそこにいると言う事の方なのだ。

まあ、日本だとほとんど想像できないと思うが、マレーシアだと普通にいる。

XXXの作業をしてください。
はい、します。
......
(終わり。)

何もいわなくてもだいたいしてはいる。
終わった時に終わったと言えない。

なぜなら、やれって言われてやるのは仕事と思うけれども
その先はそう思わない。

「やる」と言うのと「完成する」のは違う。
「やる」の中に終わったと「言う」は含まれていない。
まして、「どうだった」と言うのも無い。

簡単に言えば、機械より機械らしい。
背中のゼンマイ巻いて行くところまで行って動きが止まる。
そこまで。


だから金属の屑を見ても何も感じない。

改めて思う。
人間って、そうなんだっけ?、と。


こう言う場面、マレーシアでは普通なのだ。


でも、待てよ.....
川崎駅前の電話ボックス(もう無いかも)で冬に人が倒れていた横を
通勤の人が大勢通り過ぎていたっけ。
緑の受話器がだらーんと揺れていて人がうつぶせになって
下半身がガラスドアの外の歩道に伸びていた。
テレビドラマでしか見ないと思っていたそんな光景がそこに...


あっ、やっぱり普通なのか..
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