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もんく [とある南端港街の住人になった人]

失敗してもOKってところに住みたいでしょ?

マレーシアにいた時、自分がマレーシアに行ってしばらく経ってから「移住」という言葉を聞くようになった時期があります。それが、今こうして日本に来てわかったのは日本でそれが流行っていたからなのですね。


ところで、多くの自治体が同じように移住者を求めていますが、それって成功するのですかね? 街の魅力って言ったところで、何か特色があるとか条例制度的にかなりのメリットがあるとかって事でしょうけれど、だいたいの人は仕事場との行き来が便利というのが優先だと思いますし、人口は減っていて移住合戦なんかしても・・・うーん、勝ち負けなんてやる前から決まってるんじゃない?とか。


それで、仮に住民が増えたにせよ、その街で夜寝て朝に別の街へ仕事に出かけて夜また帰る。そして買い物には隣街とか都会へ出る。となると、昔よく農閑期に東北方面の方々が出稼ぎに出ていましたけれど、それと似た感じ、「デイリー・マイクロ出稼ぎ」やる人を集めるだけになるのでは?と思うのです。それでも、高齢者ばかりになるより納税者を集める方が良いのはわかるのですが。でも、それも移住者誘致合戦できっとほとんどの自治体が消耗するのだろうなあ・・・そうなると、何の特色も無い街、特色の薄い街、交通不便な街って・・・ですね。


話は変わりますが、昔むかしのその昔、テレビ番組でタモリ氏が故郷の福岡について言っていた事を思い出します。時々思い出すのです。印象的だったから。それに自分でも1年間だけ福岡県に住んだ事があるので。


福岡ってのは、やりたい事やって東京なんかに出て行ってももしダメだったら戻って来れば良いじゃないかって雰囲気があるところだよね、のようにいました。だから思い切り何でもできるし、東京で勝負かけるってのもできるという事です。


実際に福岡を見ると、東京には無いタイプのチャレンジングな店などがかなり多いので言われていた事は本当なのかなと感じます。これはメンタリティの問題で制度でも何でもないのですが。でも、失敗してもOKというのは実はけっこう簡単にできるかもしれなくて、そして若い人や何かやろうとする人たちの本来的に求めるものじゃないかと考えます。本人たちも気付いてないですけど。


でも、どこでもやるのは成功する為のものを用意する方だけです。失敗しても良い、結果ダメでもOKというのは実は税金を使って何かをする行政だけなのですが、そういう思考って無いですね。これ、やれば本当に特色が出るはずですけれど。


そうそう、観光とかに力を入れるってのもどこもやってますけど、それで毎年倍々になるならやる価値があると思うのですが、すぐに飽和するならそんなお手軽な観光政策なんてどうかな?と思うのです。そういうわけで、お手軽でどこもやるような事するより、簡単に低リスクで失敗できる街を目指す方が理にかなっているのでは?と思いませんか?だって寝に帰る人たちだけで人口増えても意味ないし。

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