OrganFreak

ハモンドオルガンに魅せられたオッサンのブログ

時代に逆行する男

2009年06月10日 | つぶやき
その男と初めて会ったのは数年前に南住吉に店があった頃に
定かではないがローランドのデジタルオルガンのVK-1000の
修理品を持ってきた時だと思う。

小僧っ子のくせにデジタルオルガンやキーボードに詳しく、また共通の知人(マンボ松本)がいたこともありちょくちょく店に顔を出すように
なりました。

ある時そんなにオルガンが好きなら一度B-3を弾いてみたらと、B-3を弾かせてみました、1音出しただけでこれは反則やとB-3の凄さに圧倒されていました

学生だったその男はB-3を買う甲斐性もなかったので(今もない)
新発売になるXK-3がこよなくB-3の音に近づいているのでと予約第1号をもらいました。他の店で浮気しないように店の前にあった「かごの屋」で 日替わり定職を奢ってやりました(当時からその男は食べ物に弱かったです)

南住吉から長居商店街に移転する時もいろいろ手伝ってくれ店頭ライブの時には楽器のセッテイングからチラシ配りと準社員の如く手伝ってくれます(代価は昼飯と晩飯です)

その男が最近、愛用していたXK-3EVOLUTIONなどのデジタル楽器を処分し
70年代にグループサウンズなどが愛用していたアナログオルガンの
ACETONE GT-7に買い換えました


70k超あるので家のものから床が抜けると非難ごうごうの中
時代に逆行してデジタルからアナログに転向しました。
そして論功行賞で特別に安くこの男が憧れていたブッカーTジョーンズがグリーンオニオンを弾いたL-112(実際にはM型)を安く譲ってやりました。


その男がデジタルよりアナログに魅力を感じるのは音はもちろんですが
修理さえすれば永遠?に使えることです、多少電気と修理に知識のあるその男は暇があればGT-7やL型の裏ブタを空け修理?に勤しんでいます

次にこの男が狙っているのはハモンドオルガンのよきパートナーである
オールドの真空管のレスリースピーカーです。


今のデジタルオルガンにこのレスリーを繋ぐと音痩が解消され分厚いサウンドになります。デジタルに繋いでもそうですからLやGT-7に繋いだら「あんた家を壊すつもり」と家の人から非難されるのが解っているので、買ってもこの男の家には持っていくことはできません

最終的にはB-3やC-3,A-100等のハモンドオルガンの名器を
この男に買ってもらおうと思っているが「宝くじ」でも当たらない限り無理だろうな

さてこの時代に逆行する男が当店の音楽教室の待合室に診察用ベッドを持ち込んで来ました。


音楽教室のレッスンで疲れた後にマッサージをという考えのようです。
事実、美容院などで終わった後に専門の方がマッサージをする店もあるようです。

何をを隠そうこの時代に逆行する男J.Mは正真正銘の針灸師の免許を持った先生なのです。
マッサージの受けれる音楽教室流行りますかね

尚この日記で紹介したオルガンは全てショールームに展示しておりますので興味のある方はマッサージ用ベッドのある待合室を見に来るついでに弾きに来て下さい