政経塾出身の国会議員は1期生の野田首相含め38人。今や公明党(40人)に次ぐ「第4勢力」として、名実ともに政界の中核となりつつある・・「口先ばかりで社会経験が乏しく、組織を動かせない頭でっかちの集団」。永田町では、こんな評判がつきまとう政経塾出身議員だが、民主、自民両党に張り巡らされた結束の強さは、部外者の目に脅威と映る。
「おーい、前原! ビール6本追加!」
「分かりました! すいませーん。ビール6本お願いします」
平成21年夏の政権交代後に開かれた政経塾OBの懇親会には、「先輩」の指示を受けてこまめに動き回る前原氏の姿があった。
前原氏は当時、鳩山由紀夫政権の国土交通相を務めていた。しかし、政経塾の集まりでは、現役閣僚であっても「先輩」の命令は絶対。席順も1期生から順に並ぶのが不文律だ。