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鳥岩楼
冒頭の写真は・・鳥岩楼
まだ少し暑いというのに、本日は、鍋(水炊き)のお話。
京都の西陣に、ホッペタが落ちそうになるくらいウマイ店がある。
メインメニューは「鳥の水炊き」で、鳥の白いガラスープを鍋に入れて煮込む。
京都には、古くからある料理屋が多く残っている。京都の町屋は間口が狭く、表から見ると何の変哲もない店なのだが、中に入ると、奥にずっと続いていて、中庭もあり、その先にまた部屋があるという具合になっている。ここ「鳥岩楼」もそのような店である。
メインメニューの「鳥の水炊き」に白いガラスープを鍋に入れて煮込む様は、一幅の絵画を観るようだ。
「鳥岩楼室内」
ここ鳥岩楼の“鳥の白いガラスープの「水炊き」”は、一度食べると虜になってしまう。不思議な魔力があるようだ。
日が落ちて、夜の帳(とばり)が降り始める頃、「鳥岩楼」の小部屋で、どこで打ち出すか鐘の音を聞きながら、水炊き鍋を突き、猪口を口へ運んでいると忘我の境地になる…こと請け合いだ。
★以下補足
身離れのよい丹波もしくは但馬の地鶏を使った水炊きで知られる店。30~40kgはある鶏ガラをおよそ10時間炊き続けてとる秘伝のだしは、鶏のもつエキスがすべて溶け出し、実に奥深い味わい。このスープだけでも値打ちがあるが、さらにこのだしで炊く水炊きは絶品。 グツグツ煮えてきたら、まずは乳白色のスープ(写真㊨)から。ショウガと七味、塩を入れた器に注いでいただく。地鶏は自家製のポン酢であっさりどうぞ。 水炊き・動画 ●水だき 6,000円(八寸・お代わり・ご飯付き)
お昼の親子丼(写真下)・800円(12時~14時限定)も隠れた人気。親子丼は、甘いだしのこってりとしたもので、一度食べてみる値打ちはある。 |