活うなぎ
うなぎ 坂東太郎
駒形の前川で「うなぎ 坂東太郎」を食べてきた。
板東太郎とは、通常「利根川」の別名として使われるが、それ以外にも様々な意味に使用される。ここでは千葉県銚子市・忠平株式会社のブランドうなぎを指していう。
「うなぎ 坂東太郎は養殖の鰻です。天然の鰻ではありません。しかし天然の鰻に限りなく近づけることが出来ました」というのが、そのキャッチフレーズだ。
確かにウマイ。通常の養殖物と比べたら、コクがありながらあっさりしていて、美味である。だがお値段もかなり割高である。「前川」だから余計高かったが、忠兵の直営・炙り一徹(有楽町店)ならお得だろう。
天然鰻が口にはいるのは、5月~11月頃に限られる。したがって今の時期はない。だから板東太郎にチャレンジしたのだが、どうせ金を出すのなら、やはり天然物が良い。なにか中途半端な気持ちがしてならない。
←天然鰻
←板東太郎
個人的な偏見で申し上げれば……前川も美味しいには違いないが、難をいえば鰻のタレに甘みが少ない。東京にもタレの甘い店がある。だから一概に、前川の味を東京の味だとは言えないはずだ。アマイはウマイと同義だという大原則がある。
焼きは関東流としては申し分ないが、やはり鰻は西の直焼きに限る。