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団子のお噺 1 : みたらし団子 各地のバージョン
9月18日は十五夜。「月見団子」が懐かしい。そこで今回は、団子のお噺をしてみたい。初めに、みたらし団子の各地のバージョンを見ていただき、月見団子については、「団子のお噺 2」で述べることにする。
本稿は主として「カシログ」(下記表示)というサイトに依拠した。引用は◆◆◆◆◆と◆◆◆◆◆の間の本文と茶色の下線のリンクのみ。
挿入写真と写真の説明文、並びに青色の下線のリンクは本稿筆者(チューチューマウスと仲間たち)が設定。
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カシログ みんなのお菓子blog: 「みたらし団子」の考察 |
先ずは、東京・大阪・名古屋そして京都の代表例を見てみよう…
◆◆◆◆◆
●東京で食べる「みたらし団子」は、粘度が高い「甘辛タレ」をつけたもの。
画像㊦2点↓
喜久団子
みたらし団子・あん団子・ごま団子
第一、「みたらし」という言葉を使わず「甘辛団子」などと称することの方が多いようです。
そして関西には、2種類あります。
●まずは京都風。
加茂みたらし茶屋(京都・下鴨神社)
有名な京都の下鴨神社の「みたらしだんご」に代表されるように、醤油ベースのタレを絡めたもので、甘さは控えめで東京の甘辛団子よりはタレの粘度が低いです。
●大阪風…↓
関西にはもう1種、大阪を中心に「焼かない」団子があります。 大阪名物「みたらし団子」のこだわり 一菓素心・高山堂
米粉の団子に甘辛いタレだけを絡めたタイプです。タレの味は、東京よりも甘さが強い感じです。タレの粘度も高いですね。
●では愛知県の「みたらし団子」はどんなものかというと…
これはもう「純粋な醤油」をつけて焼く感じ。多少の甘みはありますが、粘度が低いタレに何度も付けては焼き、焦げ目が付いた状態で、最終的にはかなり表面の乾燥度が高いものになります。
そういえば、飛騨高山あたりで売っているみたらし団子も同じようなタイプです。手で持って食べる時、タレが垂れたりはしません。
こうして見ると、京都風のみたらし団子は、「東京と愛知の中間」といった感じです。
そして、東京は1串に団子が4個…というのが主流ですが、関西や愛知では5個が主流…というのも決定的な違いでしょう。
みたらし団子に関しては、同じような考察をしている人がいますね。「東京・名古屋・大阪、それぞれに全く異なるみたらし団子」が流通している」…と書かれたサイトを発見しました。
私は、東京、愛知、京都、大阪…と大きく4種に分けるのが正しいような気がします。
…それで、三越デパートの地下で購入したこの「みたらし団子」は、私が小さい頃から食べてきた「愛知県風」ではありませんでした。あれは、東京では食べられないのだろうか…(カシログ より)
◆◆◆◆◆
★チューチューの独断と偏見
岐阜の「みたらし団子」は愛知のものに外形はソックリである。良く似ているが、愛知のものと決定的に違うのは、「純粋な醤油」を使わずに「たまり(醤油)」を使う点だ。したがって味も決定的に違う。従って岐阜の団子は、愛知のほど塩辛くない。
それぞれの地方にはそれぞれの味覚が存在する。だから名古屋を初めとした各地の味覚の悪口を言うつもりは、さらさらない。味覚というものは、発育時に刷り込まれるということだ。その味が一生を支配する。だから本稿も単純な「岐阜礼賛」ではない。
そもそも岐阜と名古屋は味覚の点で随分異なる。岐阜人は名古屋の塩辛い味にはついて行けない。名古屋の味は、あの塩辛い八丁味噌がベースになっているものと考えられる。私は岐阜人ではないが、幼少時と発育時に岐阜の味を刷り込まれたようだ。
最後に最もこだわる点。岐阜の団子は名古屋のものより、もっとサクサクしている。この違いは、私にとっては極めて重要だ。
こだわり続ける私は、とうとう岐阜伝統の「みたらし団子」を家庭で作ることに成功した。20年かかった。
なぜそんな馬鹿げたことをしたのかと言えば、「遠隔地にいて岐阜の団子が食べられないこと」、そして「今では、岐阜でもフニャフニャの団子と甘辛いドロドロしたタレをかけた“みたらし団子”が幅を利かせて我が物顔に店頭に並んでおり、“岐阜伝統のみたらし団子”は最早入手しづらくなっている」からだ。
06.09.02
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