
油久廃業=消える地方の味
写真㊤:チンイツ
画像元 http://www.oretachi.jp/contents/geso/usura04.htm
油久が廃業した。「たかだか岐阜の一味噌屋が潰れただけだ」といえば、それまでだ。しかし、地方の時代と叫ばれながらも、それは政治家の自己宣伝のためのプロパガンダに過ぎない。そのことを庶民はよく知っている。現にこうして地方のマイナーな文化は徐々にその姿を消して行きつつあるのだ。
食品関係に限らず、地方のマイナーな文化は逐次淘汰され、替わって大都市文化がこの列島を一色に塗り潰す日も、そお遠くないだろう。
それは恰(あたか)も、“勝ち組、負け組”…強いものが勝ち、弱いものが負ける…現代の姿そのものを表象している。
この列島の将来は、チンイツ日本という姿だ。それは化け物だ。怖いコワイ化け物だ。
ポン
ロン
もう油久の味噌を取り寄せて楽しむ超マイナーな悦びは、永遠に失せてしまった。
06.03.11