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真間の手児奈(ままのてこな)

2006-03-30 23:05:05 | 旅・鉄道・グルメ…


 

                             

真間の手児奈(ままのてこな)

 市川は万葉時代からの古い街である。万葉時代或いはそれ以前からの遺跡や史跡が多数残っている。

 なかでも真間の手児奈(堂)は有名だ。

                       

 真間の手児奈とは……大昔、真間に手児奈という飛び抜けて美しい娘がいた。大勢の男たちが手児奈に求婚した。そのあまりの数の多さに、手児奈は身の置き所がなくなり、真間の入り江に身を投げて入水自殺をしてしまった。人びとはこれを悲しんで、手児奈堂をたてて彼女の霊を慰めた。(詳しくは「真間の手児奈」の話をどうぞ。)

             昔の真間付近
                                 1300年前の市川真間 地図

 「手児奈」の入水伝説は、「万葉集」や奈良時代初期の歌人「高橋虫麻呂」「山部赤人」が手児奈を偲び数々の歌を残している。

                
                 山部赤人の歌を刻んだ碑

               写真奥の説明文には…
           
          

 吾(われ)も見つ 人にも告げむ 葛飾の 真間の手児名が 奥津城処(おくつきどころ)
 わたしも見た 人にも話そう 葛飾の 真間の手児名の 墓所を。)
            


 その手児奈を祀ったのが、市川・真間の「真間 稲荷神社」境内にある手児奈堂である。

            

 悲しい話だが、美しい話でもある。

 さて、我が家のババ(婆)の手児奈は、そろそろ夕飯の支度をしているかな? 

06.03.30

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