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とろとろ
冒頭の写真は・・:瀞とろ(とろとろ)
とろとろといえば、誰しも真っ先にマグロのトロを思い出すだろう。中トロが良いと言う人も、イヤ大トロが大好きと言う人もいるだろう。いやいや、マグロは赤身に限るという御仁もいるに違いない。個人の好みだ。
ただ、トロは江戸時代には嫌われ、食べずに捨てられていたということは間違いない。そもそもマグロ自体が下賤の喰い物として蔑まれ、武士階級や上層の町人たちは口にしなかった。
それには、いろいろな理由があったらしい。最大の理由は、マグロの成魚を「しび」と呼ぶためらしい。しび=死日という連想だろう。
今はそんなことを言う人はいないが、筆者の個人的感想では、赤身が一番旨い。神田の大勇鮨では、近海のマグロを供するため、客が皆それを知っていて、マグロ(赤身)ばかり食うと主人が笑っていた。
ところで、冒頭の写真は、薩摩の芋焼酎・瀞とろである。親しい友人からいただいたものだ。こちらのトロも、飛び切りウマイ!
この瀞とろをチビチビやりながら、鹿児島産の黒豚の「とろロースカツ」を食べたら堪えられないよ。
え? 鹿児島産の黒豚の「とろロースカツ」は、どこで食べられるかって? どこでもトンカツ専門店ならあると思うよ。ただメニューには出していないかも知れないな。入荷が少ないからね。普通のロースカツより、¥500~600くらい高いかな。
でもそれだけの値打ちはあると思うよ。口へ入れると、トロ~ンと溶けるようで、得も言われないからね。