
世界遺産・合掌村 in 飛騨白川
★関・郡上八幡・白川・高山・古川の旅 6
今回の美濃・飛騨の旅の、もうひとつのお目当てである 世界遺産・白川の合掌造りの村 を訪ねた。
建築の知識はまるでないが、あの独特の作りは見る者をして驚嘆させる。写真などでは見たことがあるものの、実物が目の前に展開して迫ってくる様は、見る者をして驚嘆させるに十分だ。
しかし、反面、大きな落胆を覚えたこともたしかである。そのわけは……
他でもないが、合掌造りを観光客に見せる姿勢の問題だ。つまり土地の人々(ここの住人と観光協会の管理者つまり関係者全員)の心の問題だ。
冬になれば雪に閉じこめられ、産業らしい産業もないところで、観光収入に頼らなければならないご苦労も理解できる。
だが、銭ゲバもどきはイケマセン! 目に付くのは土産物屋と食い物屋ばかり。それも良いだろう。観光地の特性だから。
しかし残念ながら、そこにはなんでもかんでも金を取ろうとする姿勢が垣間見える。
一例を挙げるならば、このド田舎で、至る所が駐車場ばかり。乱雑な駐車や違法駐車は困るだろうが、全体的に見て、明らかにやりすぎだ。
反発よりも浅ましさを覚えた。世界遺産を喰い物にしていると言ったら、言い過ぎだろうか。
世界遺産は、土地のものというだけではない。世界のものだという視点が不足しているように感じたのは、筆者一人だけではないと思う。
このような貧しい心では、世界遺産が泣く
ゾ!
合掌村関係各位の再検討を願って止まない。
06.05.28