【東京14日】外交筋が14日語ったところによれば、フジモリ元ペルー大統領(写真)は息子のケンジ氏とともに東京のペルー大使館におもむき、ペルーのパスポートを受け取った。フジモリ氏は5年間の日本亡命に終止符を打ち、ペルーに帰国する見込みだといわれる。帰国によりペルー政界に復帰する可能性があると見られる。
汚職疑惑が発覚していたフジモリ氏は2000年にブルネイで開催された国際会議に出席後、日本を訪れ、東京のホテルから大統領としての辞表をペルーに送っていた。両親が日本人だったため日本国籍を与えられ、東京で亡命生活を送っていた。フジモリ氏は今年5月にもペルー大使館に行き、新しい身元証明書を発給されていた。
フジモリ氏は大統領在任中、殺人部隊を送って過激派ゲリラ25人を殺させたり、多額の公金を流用した容疑でペルー政府から国際手配されている。しかし世論調査では依然として人気の高い政治家で、大統領に復帰する可能性も残っているといわれる。〔AFP=時事〕