中国 首相の靖国参拝問題 米に対日圧力働きかけ (産経新聞) - goo ニュース
中国 首相の靖国参拝問題 米に対日圧力働きかけ 
【ワシントン=古森義久】複数の米国政府関係筋は五日までに、中国政府が日本の首相の靖国神社参拝に対し、米国のブッシュ政権から日本への抑制の意向を伝えさせようと非公式に米側に要請していることを明らかにした。中国側は在米の外交官や政府直属の学者などによりホワイトハウスや国務省に日本への圧力行使を働きかけているという。
(中略)
しかし現実には、ブッシュ政権はいまのところ中国側の要請に応じる気配をまったくみせていない。ブッシュ大統領は「小泉首相の靖国参拝が日中関係を悪化させている」という因果関係の主張をも排し、「日中関係は単なる神社への参拝よりはずっと複雑だ」と言明。また最近までブッシュ政権の国家安全保障会議のアジア上級部長だったマイケル・グリーン氏も「首相が靖国参拝をやめても、なんの問題解決にもならない。中国側は他の苦情を持ち出してくるだろうからだ」と述べ、中国側の主張には同調しない姿勢を示した。
中国は国内的に「経済格差」「少数民俗の独立運動」等、多くの解決すべき難問を抱えており、剰(あまっさ)え、一党独裁の絶対維持という問題を抱えている。
勢い、国内の不満を外部へ逸(そ)らす必要があるだろう。
日本の外交は、この点をもっと巧みに且つ強(したた)かに衝き、上手に立ち回る必要がある。いたずらに中国を刺激するばかりが得策とは思えない。ドイツの強かさを見習うべきだ。
もういい加減に、単純バカな政治・外交は願い下げにしたいものだ。外交とは、実にタフなかけひきなのだ。
06.03.06