風の丘 2016-01-05 | Essay 赤毛の少女が駆けてきた 朱色の屋根が連なる小さな街並み 買い物帰りの母と子 少女の手には大きなバケット 丘の上でスケッチブックを拡げて 座り込んでいた画家の横を親子が通り過ぎる そよ風をつれて 町はずれの風車がゆっくりと回っていた ベルギーのブルージュ郊外で出会った光景 あの子の名前はきっとアリスと云うに違いない などとつぶやきながらペンを走らせた 「風の丘」f10 油彩・canvas