大島康紀☆雪月花

Artist COKY.OSHIMA
Painting,Drawing
Arts & Essay

絵を観るひと

2017-01-12 | Essay
絵画鑑賞、美術館の常設展や話題のイベントを拝見するのもいいが
個展を開いている画廊巡りも楽しい。

我が画歴に残る個展も数えきれない程になり記憶から遠ざかってしまったイベントも
多々あるけれど、熱心に作品に見入る鑑賞者の姿に感動したこともあった。
作者は絵を観ている人に視線を注ぐ。

デパート画廊の個展のおり、担当さんに声を掛けられてじっくり鑑賞できなかったなどという声も聞く。
頒布展ならではのトラブルもある。
美術商も画家もボランティア活動をしているのではないのでその辺は良識あるマナーで対応して頂きたい。
入場料、入館料を支払って観る展覧会の作品にはプライスカードはついてはいないのです。



一枚の展示作品が人の心を繋いでくれる事がある。
作者と観者の共鳴和音のような不思議な空気感を体感したこともあった。
コレクターとか蒐集家という人ではない一般の人が生涯一度の買い物をした絵を大事にしているなんて話を聞くと嬉しいものです。

批評に晒される作者にとっては常に「俎板の鯉」なのだが
心に留めてもらえる仕事ができるよう精進したいものです。