京都府の城陽市は江戸時代から梅の産地として知られきた。
今も市内には何カ所もの梅林が点在する。
ここ青谷地区もその一つで、天山(てんやま)の周りに梅林が点在し、梅の産地ならではの独特の里山風景が広がっている。
花の季節には里山全体にかぐわしい梅花の香りが漂う。
ここで採れる梅は和歌山の南部と異なり、城州白と呼ばれる大粒の梅である。
城州白は楕円形をした珍しい梅で、果肉が軟らかく香りが良いのが特徴とされている。
果肉の柔らかさ、香りの良さを生かして梅干だけでなく梅酒、和菓子、ジャム、シロップなど色々な商品に加工されている。
満ちみちて梅咲ける野の見えわたる高丘は吹く風が匂いつ
この青谷梅林を愛したアララギ派の歌人の上田三四二が詠んだ歌である。
三四二は医師として長く青谷に住み、近くの国立療養所で医療に従事した。
「梅咲ける野の見えわたる高丘」
は青谷にある天山のことを指すが、残念ながら今は樹木に遮られてその展望は失われてきている。
里山は日本の原点、そして日本人の心の原風景でもある。
今も市内には何カ所もの梅林が点在する。
ここ青谷地区もその一つで、天山(てんやま)の周りに梅林が点在し、梅の産地ならではの独特の里山風景が広がっている。
花の季節には里山全体にかぐわしい梅花の香りが漂う。
ここで採れる梅は和歌山の南部と異なり、城州白と呼ばれる大粒の梅である。
城州白は楕円形をした珍しい梅で、果肉が軟らかく香りが良いのが特徴とされている。
果肉の柔らかさ、香りの良さを生かして梅干だけでなく梅酒、和菓子、ジャム、シロップなど色々な商品に加工されている。
満ちみちて梅咲ける野の見えわたる高丘は吹く風が匂いつ
この青谷梅林を愛したアララギ派の歌人の上田三四二が詠んだ歌である。
三四二は医師として長く青谷に住み、近くの国立療養所で医療に従事した。
「梅咲ける野の見えわたる高丘」
は青谷にある天山のことを指すが、残念ながら今は樹木に遮られてその展望は失われてきている。
里山は日本の原点、そして日本人の心の原風景でもある。