ニセコのダチョウ牧場(第2有島だちょう牧場)

ダチョウの孵化から解体まで行い、命を頂く事、牧場を営む事で得た、学びや気づきを記録しています。

大晦日

2018年12月31日 | だちょうさん
寒さと吹雪をもたらした低気圧が過ぎ去り、空は晴れていて、寒さも穏やかです。
だちょうさん達も穏やかです。
去年の大晦日、だちょうさんが事故で亡くなってしまいました。
1月1日から原因を調べるために、解体をしていたことを思い出します。
とても穏やかで、人懐っこい子でした。くちばしが短く、体は小さい可愛いメスでした。
首を挟んでしまったことが原因と思われ、餌やりの方法やえさ場の改善をしましたが今年は何か起きないか心配しています。
雪に閉ざされた小屋の中では、楽しいことも少ないですし、首の長い彼らが興味のある物をつつこうと首を伸ばしてしまうことを防ぐことはできません。
危険だと思われる箇所を点検し、必要であれば改善する。
一日一日、しっかりと丁寧に向き合わないとならないです。

冬は体調の悪化も心配です。
今日は糞の状態がいつもと違う子がいるようです。
小屋から独特の匂いがします。
この匂いがするときはとても心配です。
消化器官に問題があって、ご飯が食べられなくなって死んでしまう子たちの糞の匂いと一緒です。
自然と治ることもありますが、どの子がそういった糞をしているのか知っておかなくてはいけません。

私は食欲や運動量といった限られた情報から彼らの体調を読み取って、適切に対処しなくてはなりません。
今年も自分の力不足を感じることが多く、適切に対処することができたのか分からないことが多いです。
来年はもっと彼らのために力を割けるよう、事故が起きないよう頑張らなくてはならないですね。

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今年、だちょうさんが外に出ていられる日も残りわずかです

2018年11月03日 | だちょうさん
今日は晴天に恵まれ、だちょうさんたちは心地よさそうに草を食べています。
この時期、去年は雪が積もっていました。
雪が積もれば、だちょうさんたちも小屋にしまわなければなりません。
小屋はいつでも入れるように開放していますが、だれも帰って来ません。
霜が降りるような屋外で過ごすほうが彼らは好きなようです。
残り僅かの間ですが、のびのびと過ごしている姿が見られてうれしいです。
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牧場のダチョウの卵を使った研究をしていた方から論文になったという報告を頂きました。

2018年10月31日 | だちょうさん
2年前にダチョウの卵を孵化途中まで発生させて、研究したいというお話があり、卵を提供させていただきました。
当牧場の有精卵率、発生率が高いということも選んでいただいた理由でとてもうれしかったことを覚えています。
また、ダチョウの卵を利用して恐竜の研究をされるということにも興味がありました。
大量の卵を研究のために送り、その結果として論文になったというのは感慨深いものがあります。
論文が英語の為、詳しい内容はまだ理解できていないですが恐竜の特徴の一つである骨盤の穴が開く現象に着目した画期的な研究のようです。
孵化することはなかった子たちですが、研究の礎となってまた何かにつながるのだなあと嬉しく思います。
牧場では命を頂くことがとても身近で、忙しさにかまけて、その尊さが感じられなくなってしまうことがあります。
論文ができたという報告は、忙しさの中でも彼らと一緒に過ごせることの大切さを日々感じるように立ち止まることを思い出させてくれました。
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雄の発情が終わりに近づき、仲良しになってきました

2018年07月21日 | だちょうさん
だちょうさん達はそろそろ産卵を終えるかもしれません。
だちょうさんの雄同士の距離が春よりも縮んでいるためです。
春先は30メートル以上離れていた子達がもう数メートルにまで近づいていても喧嘩しなくなりました。
角が取れて仲良しになるのは、毎年微笑ましさを感じます。
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だちょうさんの名前について

2018年07月02日 | だちょうさん
牧場のだちょうさんには名前が有る子がいます。
他の牧場から来たときにもう名前が付いていただちょうさんと私が名前を付けた子です。特に付ける気はなくても誰かに似てるとか、顔立ちから名付けてしまう事があります。
雄は識別出来ないと危険な場合もあるので、姿や個性、顔立ちを観察して覚えています。
違いがわかると愛着が湧いてきて、そのまま名前が付いてしまいます。たとえば、まつげが長いからまつげちゃんといった感じですねぇ(笑)
ちなみにまつげちゃんはとてもおおらかで、触られても全然気にしない子なんです。可愛いですよ♪
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