子牛には毎日ミルクを飲ませていますが、そろそろ離乳食を食べさせなくてはならない時期です。しかし、自分からは食べないので、強引に口の中に押し込んでいます。しぶしぶ噛んでいると見せかけて、口のはしからボロボロこぼしています。なるべく飲み込むようにさせるとかなり嫌がられますが、我慢してもらっています。
今日は牛舎の仕事を終えて帰ろうとすると、さっき牛舎で餌を食べていた子牛と再会しました。本来いないはずの場所なのですが、柵が一部外れていたので出てきたようです。どの牛も食べていない場所の草は美味しいようで、夢中で食べていました。私が近づき過ぎると、興奮してどこかへいってしまうかもしれないのでとりあえず大きい牛の中に入れることにしました。他の牛にちょっといじめられていましたが、しばらく落ち着かせてからと思い、そのままにしておきました。昼に様子を見にいきましたが、やっぱり私が近づくと逃げ出します。結局、他の牛を捕まえている間に牛舎を閉めきって、子牛を本来いるはずの柵に追いやりました。生き物相手のお仕事は思い通りにはいかないものですが、そこがまた面白いです。子供を育てるように愛情をかけると必ず良く育つと祖父がよく言いますが、だとすれば私たちの愛情の量が試されているのですね。
今日は放牧している牛に餌をやっていたのですが、一匹の牛に困らされました。この牛は臆病で、人が近づくことも出来ません。捕まえるためのスタンチョンという器具にも入りません。そこで、スタンチョンに慣れさせて、人間に怯えないようにしようと試しています。今日は餌をあげておくと首を突っ込んでくれて、スタンチョンに入りました。しかし、緊張状態が強く、出ることも出来なくなっていました。人間が近づくと興奮して危ないので少しずつ近づいたり、離れたりを繰り返しやっと出すことができました。しばらくはまた、スタンチョンに近づかないだろうなと諦めています。
今日は牧場に子牛が生まれました♪お母さん牛は何度も出産経験がある牛で、今回の場合はスルッと生まれてきました。色々と道具を持って行ったら、もう子牛さんは出てきてました。お乳をお母さんから1日以内にもらわないと、免疫グロブミンという子牛にとって必要な物質が得られないそうです。ですから、体を拭いてあげたり、支えてあげたりしてなんとかお乳を飲ませようと悪戦苦闘しました。結果、お乳を飲んでくれたのでひとまず安心です。しかし、急に死んでしまうことが多いとのことなので、心配はまだまだ続きます。無事育って欲しいなー。
今日はアパートの廊下掃除やトラックの洗車等の仕事に加え、新しく入って来た子牛の牛舎搬入をしました。子牛はかなり嫌がって動こうとしません。大人二人がかりで一匹一匹入れるのに一苦労です。「大丈夫だよー」等と声かけしていますが効果はあるわけもなし、彼らの必死な様子を見ていると可哀想ですね。せめて、これからしっかりお世話するから許してねと思います。まあ、私は牛の世話を担当していないのでかなり無責任な話ですけど…。彼らも私の無責任さに気づいて「こんなやつの言うことなんて聞くものか」と思っているのかな?