2012.8.18 滝谷濁流 (12時過ぎ頃)
下山時、滝谷手前の槍平小屋を出たとたんにポツポツ降り始め、雷雨になったが、
増水する前に滝谷を渡渉できた。
雷雨を避け避難小屋に居ると、みるみるうちに増水し濁流になった。
こんな状態で渡ろうとは思わないだろうから、もう少し水量が少ない時に試みたんだろうか。
引き返すか、待機すればよかったのにという結果論になるが、ここまで下りてきてもう1泊という判断ができなかったんだろうな。
濁流時は、岩も一緒に流れる。ゴンゴンをぶつかる音が避難小屋まで聞えてきた。
もし濁流に落ちたのなら、残念ながら助かるとは思えない。
下山中だったみたい。
60代、50代にしては無謀だ。
残念だけど、高齢者なら尚更助かるまい。
7人もいて、止める人はいなかったのだろうか。
リーダーの責任は重大
自らも気をつけよう。
北アルプスで登山客の遭難相次ぐ…計6人不明
岐阜県高山市と富山市、長野県松本市の北アルプスで16日、登山客の遭難が相次ぎ、計6人が行方不明となっている。
大雨などの悪天候が影響したとみられる。岐阜、富山、長野の各県警は16日の捜索をいったん打ち切り、きょう17日朝から捜索を再開する。
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16日午後1時20分頃、長野県松本市の北アルプス・穂高連峰で、広島県福山市北本庄、会社員藤石典万(のりかず)さん(55)が行方不明になったと、登山仲間から警察に通報があった。悪天候で現場に近付くことができず、松本署は、天候の回復を待って17日以降に捜索を行う。
同署の発表によると、藤石さんは13日、仲間3人と上高地から入山。14日からは単独で奥穂高岳(3190メートル)を目指していた。15日早朝、家族に「奥穂高にいるが、雨なのでこれから下山する」と電話して以降、連絡が取れないという。
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16日午前11時50分頃、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス右俣林道付近で、登山者3人が増水した沢に流された。県警高山署の発表によると、登山者から「人が流されたようだ」と110番があり、その後、現場近くの山小屋「槍平(やりだいら)小屋」からも「男性2人、女性1人が増水した沢に流されたのを登山者が目撃した」と通報があった。
槍平小屋によると、行方不明になっている3人は、60歳代男性2人と50歳代女性1人。男性2人は広島県から男女7人で登山に来ていた。女性は福井県から夫婦で訪れていたといい、夫は自力で避難したが、負傷しているという。
岐阜地方気象台によると、高山市では14日から雨が断続的に降り続き、当時、大雨洪水注意報が発令されていた。
県警は悪天候のため、ヘリコプターによる捜索は見合わせ、山岳警備隊員10人が午後5時40分まで歩いて捜索したが、見つからなかった。17日午前7時から捜索を再開する。
同署によると、現場は槍ヶ岳(3180メートル)と「新穂高ロープウェイ」新穂高温泉駅の中間地点の登山道。3人は登山道を下っている途中、増水した沢を渡ろうとしたとみられるという。
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16日午前9時頃、富山市の北アルプス・赤木岳の赤木沢(約2150メートル)で、「沢登り中にはぐれた2人と連絡がとれない」と、登山仲間の会社員男性(62)が富山県警山岳警備隊に救助を要請した。
発表によると、2人は京都市下京区、会社役員生(せい)千歳(ちとし)さん(67)と同市山科区、辻なち子さん(65)。いずれも同市内の山岳会に所属し、救助要請した男性と3人で14~16日の予定で沢登りをしていた。
2人は15日午前10時頃に赤木沢を渡ったが、男性は雨で増水した沢を渡れずにはぐれ、夕方に宿泊予定の小屋に1人で到着した。2人の姿はなく、連絡も取れないため、16日に小屋に常駐する同隊員に救助を求めたという。現場周辺では15日朝から雨が降り続いていた。
2人は簡易テントや行動食を持参していたという。
<遭難>北アルプス・北穂高岳で3人、増水した沢に流される
16日午前11時50分ごろ、岐阜県高山市奥飛騨温泉郷神坂の北アルプス・北穂高岳の滝谷出合(標高約1700メートル)の登山道付近で、登山者3人が雨で増水した沢に流されたと別の男性登山者から110番があった。県警高山署によると、男性2人、女性1人。悪天候のため上空から捜索できず、県警山岳警備隊員らが地上で捜したが、同日夕に中止。17日朝から再開する。
現場近くの山小屋によると、男性2人は広島県から来た60代とみられ、計7人で訪れていたという。女性は夫婦で訪れていた福井県の50代とみられる。夫は避難したが負傷したらしい。いずれも槍ケ岳から新穂高ロープウェイ方面へ下山途中だったという。
現場の沢は普段、歩いて渡れるが、雨で一気に増水することがあり、当時は十数人の登山者が雨がやむのを待っていたという。岐阜地方気象台によると、高山地方では14日から断続的な雨が降り続き、15、16日は1時間に50ミリ程度の激しい降雨も観測した。【道永竜命】
増水で3人?流される=北アルプスの登山道―岐阜県警
16日午前11時50分ごろ、岐阜県高山市の北アルプス右俣林道の滝谷出合付近で、「雨で増水し登山道に流れ込んだ水に、男女数人が流された」と登山者から110番があった。目撃情報から流されたのは男女3人とみられる。県警山岳警備隊などが捜索したが見つからず、日没のため中断。17日朝から捜索を再開する。
県警高山署によると、大雨のため現場付近で待機していた複数の登山者が、男性2人と女性1人が流されるのを目撃した。現場は沢と並行している登山道で、沢が増水すると登山道も濁流になることがあるという。
北アルプス登山道付近で増水、男女3人流される 岐阜
同署によると、事故が起きたとみられる場所は、槍ケ岳を歩く登山道の一部になっている沢筋。普段は水はないが、雨が降ると短時間で濁流になるという。高山地方では14日から断続的に雨が降り続き、朝から大雨洪水注意報が発令されていたという。