◇写真①↑:多摩市のご当地少女アイドル「ディゼル」もまつりを盛り上げます。
東京のベッドタウンとして開発され、住宅・道路・公園や商業・教育・文化等の多様な施設が整備された多摩ニュータウンの中核都市・多摩市には、通勤・通学に便利な京王相模原線と小田急多摩線と多摩モノレール線の3線が利用できる多摩センター駅があります。サンリオピューロランドやパルテノン多摩の最寄り駅でもあります。
2024年5月3日(金)〜5月5日(日)の3日間に、恒例のGWイベント「ガーデンシティ多摩センターこどもまつり」が駅周辺で開催されています。隣駅に約30年間住む筆者も買い物ついでに見学してきました。結構たくさんの子供たちが、まつりを楽しんでいました。でも、改めて少子高齢化の現実を考えさせられた次第です。
◇写真②↑③↓:たくさんの仮設テントブースが並び、男の子も女の子も楽しんでいました。
多摩市の人口は2024年4月1日時点で約14万7千人です。1971年(昭和46年)に多摩ニュータウンの新興団地への入居が開始されて、働き盛りで子育て中の核家族世帯・人口が移住し急増していきます。1980年(昭和55年)には95,248人、1995年(平成7年)に148,113人と人口はピークを迎えます。これ以降はなだらかな微減傾向が続いています。
ピーク直前の1990年(平成2年)の多摩市の人口は約14万3千人で、その年齢構成は、年少(15才未満)20.3%、生産年齢(15から64才)74%、老年(65才以上)5.7%でした。それから30年後の2020年(令和2年)には年少 が11.2%と半減し、生産年齢も59.4%に低下し、老年は29.4%と5倍に急増したのです。今や、多摩ニュータウンは“多摩オールドタウン”に変貌したと揶揄されています。
日本人が長生きするようになり老年人口は減ることなく増え続け、若い世代や子供の数が逓減していく中で人口の総数は今のところ微減で推移しています。しかし、その構成比は大きく変化しているのが少子高齢化の現状なのです。
翻って、総務省が発表した2024年4月1日時点の日本の15才未満の子どもの総人口に占める構成比は11.3%です。人口増の65歳以上の高齢者の割合は29.2%です。少子高齢化の影響で、1997年(平成9年)以来、老人の数が子供の数を上回り、その差が開き続けています。
多摩市は、まさに少子高齢化と人口減少が進行する日本の縮図です。そうであっても多摩エリアに生活拠点を構える子育て世代のために「ガーデンシティ多摩センターこどもまつり」がこれからも続いていくことを期待しています。
以上