写真①エルサレムの嘆きの壁(写真は壁の一部分です)
写真②屋内に続くエルサレムの嘆きの壁
イスラエルのエルサレム旧市街にある、ユダヤ教徒にとって非常に重要な聖地である「嘆きの壁」(英語ではWestern WallあるいはWailing Wallと呼ばれている)を訪問してきました。歴史では、ユダヤ教の最も重要な寺院であったエルサレム神殿が紀元後70年にローマ帝国によって破壊されました。現在でも写真①で見るように神殿の西側の壁が残っており、高さ約20メートルの巨大な石の構造物です。
エルサレムはユダヤ教徒だけでなく、キリスト教徒にとってもイエスが誕生し亡くなった聖地です。テルアビブの空港に到着するとその宗教を超えた混雑ぶりを体感できますが、この聖地巡礼に世界中のユダヤ教徒やキリスト教徒等の観光客が団体ツアー等でやってきています。加えて、イスラエルの人口の約2割はイスラム教徒のアラブ人でエルサレムにも有名なモスク(※イスラム教徒でないと入場できません)がありますので、ルーツを同じくする3つの世界的宗教の聖地と言われるゆえんです。
私は主にキリスト教徒向けにガイドが解説してくれるバスツアーに参加しました。嘆きの壁ではセキュリティチェックはありますが、誰でも自由に無料で訪れることができます。
気が付いた点を2つご紹介します。
一つは、男性と女性は入場口が分かれていて、別々に嘆きの壁に触れて祈り瞑想します。写真①の広い左側が男性向けで、机や柵で仕切られた狭い右側が女性向けなのです。(※私は男性で女性側に入場できず写真は撮影できませんでした)。宗教的な規律や習慣と思いますが、ユダヤ教にも明確な男女区別が存在するのだろうと感じました。
もう一つは、壁は写真①左側の壁の中にも続いていて、その屋内では書物を手にして真剣に祈り瞑想している男性が数多くいます(写真②参照)。
ユダヤ教徒は個人的な祈りや感謝・悲しみ等の表現、願い事等をするために訪れるといいます。私はどこの神社仏閣神殿を訪れても基本的に同じですが、嘆きの壁でも初詣と同様に家族と自身の健康をお祈りしてきました。
最後に地元に住むツアーガイドさんが何度も繰り返していた言葉があります。「エルサレムは世界中で一番治安のよい場所です」と、宗教を超えて人々が争いもなく平和に安全安心に暮らしている街だということです。一人の観光客として、その言葉通りだろうと願うばかりです。以上
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます