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童話、童謡、SF、ショートショート、絵本、4コマ-マンガ、算数、数学、英語など(ペンネーム:はくた とおる)

ホンくんチズくんー十六

2025-02-13 21:13:18 | 童話
「ホンくんチズくんー十六」
本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、出かけてしまう。チズくんは話し相手のうちの一人のホンくんがいないとチョット寂しかったりする。そこへ、ホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま、チズくん。」
 チズくん「おかえり、ホンくん。今回はどんなところに行ってきたの?」
 ホンくん「映画の情報を取り扱っているところだったよ。」
 チズくん「外国の映画が全盛だったときもあったけれど、今は、日本の映画も興行的に規模が大きくなってきているね。」
 ホンくん「製作費についてはまだまだ、開きがあるけれども、それでも何とか頑張っているというところだね。」
 チズくん「映画で出てきたところに、ファンが集まる聖地巡礼も話題になっているから、地域おこしにもなっているよね。」
 ホンくん「日本の映画が外国でも、見られるようになってきているから、外国のファンも引き付けることになっているよね。」
 チズくん「映画の内容をアトラクションにしているところもあるから、見るだけでなく、参加するという楽しみ方もあるよね。」
 ホンくん「映画で見た乗り物なんかに乗れたら、ワクワクものだね。」
 チズくん「ところで、字幕付きの映画を見るほうかい?」
 ホンくん「吹き替えが間に合ってないものは仕方なく見るけれども、どうも、字幕ばかり気になってしまって、映像を見るのがおろそかになってしまうんだよね。」
 チズくん「結局、内容が中途半端な理解になってしまうよね。」
 ホンくん「吹き替えだと、声優の人のイメージが強くなるよね。」
 チズくん「この人はこの声優さんて決まってくるよね。」
 ホンくん「結構、高めの声の人が吹き替えをしていたとしても、実際の俳優さんの声は低めだったってことはよくあるよね。」
 チズくん「声優さんが変わらざるを得ない場合もあるから、後を継ぐ人はチョット苦しかったりするかもしれないね。」
 ホンくん「ものまねの人が代わりにやっている場合もあるけれども、いつもそういう訳にもいかないから、もうあきらめて、新しいイメージを作るつもりでやるしかないね。」
 チズくん「バックの音の聴かせ方も向上しているから、臨場感は増しているかもしれないね。」
 ホンくん「前方以外からも響いてくるから、体全体で感じるといったところだね。」
 チズくん「映画館の設備的な向上というのは、もっとあるかもしれないね。」
 ホンくん「大画面であることをアドバンテージとして押していくことだよね。」
 チズくん「プラネタリウム的な映写の仕方も一つの方向かもしれないね。」
 ホンくん「建物をスクリーンとして、映写することはすでに行われているよね。」
 チズくん「これはお金がかかるから、花火のようにスポンサーをつのって行った方が、いいかもしれないね。」
 ホンくん「クラウドファンディングという方法もあるから、無理なく続けられる方法を見つけたいものだよね。」
 チズくん「最近は、欧米だけでなく、韓国やインドの映画とかも話題になっているよね。」
 ホンくん「韓国の映画は、社会的な問題を深く追求している感じがするし、インドの映画は、パワー全開のミュージカルといったところだよね。」
 チズくん「お国柄といってもいいくらい特徴があるよね。」
 ホンくん「昔、中国の映画を見たことがあるけれど、広大な土地を背景に、日常を静かに、そして懸命に生きている人の心の中のハレヤカな思い出を語っているところが、こちらまでホノボノとしてしまうようなものだったよ。」
 チズくん「色んな環境の違いこそあれ、人の心の深いところにうったえるものは、変わらないということなんだろうね。」
 ホンくん「昔に比べれば、色々な国の映画を見ることが比較的できやすくなっているから、製作者の意図がどんなものなのかということを考えてみることも非常に興味のあることだよね。考え方の違いや同じ部分を比較してみるとおもしろいよね。」
 チズくん「そろそろ閉館の時間だね。この話はこの辺にして、続きはまた次の機会にすることにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
 ホンくん「そうだね。おやすみなさい。」
 おしまい

ホンくんチズくんー十五

2025-01-30 22:08:29 | 童話
「ホンくんチズくんー十五」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、出かけていく。チズくんは、話し相手のうちの一人のホンくんがいないとチョット寂しい。そこへ、ホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま、チズくん。」
 チズくん「おかえり、ホンくん。今回はどんなところに行ってきたの?」
 ホンくん「アニメーションを作っているところだったよ。」
 チズくん「へえ。どんなアニメだった?」
 ホンくん「スポコンもので、サッカーだったよ。」
 チズくん「サッカーは、いま人気だからね。」
 ホンくん「ワールドカップの話題が出ることが多いから、ピッタリかもしれないね。」
 チズくん「日本のアニメを見て、サッカー選手になった外国の人もいるらしいから、影響は大きいよね。」
 ホンくん「ロボットアニメを見て、博士になった人もいるから、子供のころの経験は大切だよね。」
 チズくん「夢を持つことで、それを実現させようとするモチベーションが生まれるから、あとは小さな目標を積み重ねていくことだね。」
 ホンくん「世界的な野球選手が高校時代に、人生の目標とその具体的なスケジュールをたてて、今、ほぼその通りにできているっていうから、オドロキだよね。」
 チズくん「コツコツやる人にはだれも勝てないよね。」
 ホンくん「そのうち、国民栄誉賞をもらうことになると思うよね。」
 チズくん「そうだね。ボクらは、そこまでいかないまでも、小さな希望は持ちたいものだよね。」
 ホンくん「アニメーターは人気の職業の一つだから、学校もあって、今では目指しやすいかもしれないね。」
 チズくん「あとは、経済上の問題が解決されればというところだと思うよ。」
 ホンくん「その人のやる気だけでは、いつまでも続けるということはできないからね。」
 チズくん「そうなると、外国の人件費の安いところに発注されるということになりそうだね。」
 ホンくん「コンピュータの機能が向上してきているから、昔に比べれば、効率を上げることは可能だから、そちらの方向に向かっていくかもしれないね。」
 チズくん「どういうやり方になるにしても、内容や描き方というのは、お国がらがでるから、日本的なアニメというのは続いていくと思うよ。」
 ホンくん「外国のアニメをみた時は、やはりその国その国の特徴があって、日本のものとは違うなあと思ったものだよね。」
 チズくん「人の特徴が違うから、それを基に書くから違って当たり前ではあるけどね。」
 ホンくん「きっと子供のころから親しんできた絵柄というのがあって、それと合うかどうかというところなんだろうね。」
 チズくん「日本のは丸顔的で、欧米のものは、縦長的な感じがするよね。」
 ホンくん「目も日本は丸めで、欧米のものは、横長といったところだね。」
 チズくん「人以外のものも、日本は愛嬌がある感じで、欧米はリアルさを強調したという風だよね。」
 ホンくん「内容的には、スポコンや、ギャグ、ロボット、魔法、日常生活、ラブコメ、ヒーロー、宇宙、時代劇、未来、過去、異次元などなど、それらを組み合わせたものとかいったところだね。」
 チズくん「アニメのいいところは、想像力さえあれば、何でも描写できるところだから、ある意味、極限的なものを追求することができるよね。」
 ホンくん「昔は、宇宙の果てには何があるんだろうとか考えたものだよね。」
 チズくん「そうそう。地球の地下を深く進むとどうなるんだろうとかね。」
 ホンくん「実際に何かあるかはわからないけれども、考えることは自由なわけだから、疑問として持っておくことは大事だよね。」
 チズくん「何かのきっかけで、新しい考え方にたどりつくことがあるからね。」
 ホンくん「世の中が進歩していくということは、それの積み重ねだからね。」
 チズくん「アニメがそのきっかけになるかもしれないね。」
 ホンくん「自分でやれなくても、それを引き継いでくれる人にバトンタッチできるといいね。」
 チズくん「そろそろ閉館時間だね。この話の続きはまたの機会にすることにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
 ホンくん「そうだね。おやすみなさい。」
 おしまい

ホンくんチズくんー十四

2025-01-16 21:24:54 | 童話
「ホンくんチズくんー十四」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、出かけることがある。チズくんは、話し相手のうちの一人のホンくんがいないとチョット寂しかったりする。そこへ、ホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま、チズくん。」
 チズくん「おかえり、ホンくん。今回はどんなところにいってきたの?」
 ホンくん「ドラマを作っているところだったよ。」
 チズくん「へえ。内容としてはどんな感じだった?」
 ホンくん「少年少女向けのドラマだったよ。」
 チズくん「昔、国営放送の夕方の番組としてよくやっていたよね。」
 ホンくん「学校からかえるとよく見ていたよね。」
 チズくん「時間を移動する女学生の話があって、花の名前が重要なアイテムになっていたよね。」
 ホンくん「テーマ曲が結構緊迫感のあるもので子供としてはチョット怖い感じだったことに覚えているよ。」
 チズくん「それに中学生の学校生活を内容としたものもあったよね。」
 ホンくん「有名な女の俳優さんが出演していたよね。」
 チズくん「今はラジオドラマに出演されているよね。」
 ホンくん「夜よく聞いているよ。」
 チズくん「ピアノが弾けたらの歌で有名な男の俳優さんと共に、何役もされているから大変だよね。」
 ホンくん「その前の代では、家政婦役とか、むかし話で有名な女の俳優さんと、国営放送のアナウンサー出身で、北海道の知床の歌で有名な男の俳優さんがされていたよね。」
 チズくん「なかなかシリアスな話が多いよね。」
 ホンくん「新しいジャンルの本を知るきっかけになるよね。」
 チズくん「昔は、みんなが見ていたドラマっていうのがあったよね。」
 ホンくん「次の日の朝の話題になるような感じだね。」
 チズくん「結構連続ものでも期間の長いものが多かったよね。」
 ホンくん「半年、一年というのも珍しくなかったよね。」
 チズくん「日本のだけでなく、外国のものもあったよね。」
 ホンくん「観客の笑い声が入っていたりするのは、初めて聞いたときには、ビックリしたよね。」
 チズくん「舞台を見ているような感覚だよね。」
 ホンくん「コメディ的なものということだよね。」
 チズくん「外国のものって、男性版がヒットすると、それの女性版が作られることが多いよね。」
 ホンくん「刑事ものや、スパイもの、それにアンドロイドものでもあったよね。」
 チズくん「日本ではあまり見かけないけれども、江戸城での男女の役割の逆転したものとかはそれに近いかもしれないね。」
 ホンくん「大河ドラマでは女性の城主というのもあったから、少ないけれども、たまにあるということだね。」
 チズくん「逆転するといえば、男女の心と体が入れ替わってしまうものとか、親子で入れ替わってしまうものとかがあったよね。」
 ホンくん「相手の気持ちがわからないということはよくあることだから、入れ替わって、相手の気持ちになってみるということが、相互理解のためにはいいことかもしれないね。」
 チズくん「家族や親せきとの関係性について描いたものも多いよね。」
 ホンくん「家族とは毎日のことだし、親せきとはたまに何か行事があったときに会って、お互いの会わなかった間の変化を知って、その関係性が変化していくといったところだよね。」
 チズくん「コロナ禍前まではよく会っていたものが、コロナ禍のために疎遠にならざるを得ないということがあって、これからのドラマの描き方にも影響を与えるかもしれないね。」
 ホンくん「行事を行うにしても、規模を小さくするのが当たり前になってきているので、私的な処理の仕方というのが、主流にならざるを得ないよね。」
 チズくん「あとでお別れの会を開くみたいなのが増えるかもしれないね。」
 ホンくん「五類に変わったけれども、流行自体は相変わらずしているので、気を付けたいよね。」
 チズくん「そろそろ閉館時間だね。この話はこの辺にして、続きはまたの機会にすることにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
 ホンくん「そうだね。おやすみなさい。」
 おしまい

ホンくんチズくんー十三

2025-01-02 21:25:34 | 童話
「ホンくんチズくんー十三」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、出かけたりする。チズくんは、話し相手のうちの一人のホンくんがいないと少し寂しい。そこへ、ホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま、チズくん。」
 チズくん「おかえり、ホンくん。今回はどこにいったの?」
 ホンくん「特撮映像を撮っているところだったよ。」
 チズくん「へえ。ヒーローものかい?」
 ホンくん「そうだね。テレビ用や映画用の映像を撮っていたよ。」
 チズくん「ミニチュアとかあったかい?」
 ホンくん「大きなスタジオに町の風景を形どったものがあって、そこに着ぐるみをきた人どうしが、戦っているという風だったよ。」
 チズくん「爆発音とかも出てたかい?」
 ホンくん「かなり本格的で、火花や煙とかも出ていたよ。」
 チズくん「大画面でみたら、迫力があるだろうね。」
 ホンくん「壊してしまうのがもったいないほど精巧に作られているから、なおさらだよね。」
 チズくん「昔風のアナログなものでも、撮影の仕方が向上しているから、小さいものとは思えないくらい大きく見えるよね。」
 ホンくん「カメラの方を動かす場合もあるから、より複雑になっているよね。」
 チズくん「デジタル映像もさらに加わっているので、本物との違いを見つけるのが大変なくらいだよね。」
 ホンくん「エスエヌエスに流れている映像も加工されている可能性があるから気を付けないといけないね。」
 チズくん「映像の出どころを探すのは大変そうだね。」
 ホンくん「数が多すぎるからね。」
 チズくん「映像ごとに識別マークでも付けておかない限り無理そうだね。」
 ホンくん「もう人が管理するのは難しいから、エーアイにでも任せるしかなさそうだね。」
 チズくん「本当だね。これだけでも仕事として成り立ちそうだね。」
 ホンくん「ところで、日本の映画がアメリカで特撮の賞をとったね。」
 チズくん「スゴイよね。アナログなやり方も残した形なのに、なお受賞できたところがオモシロイところだよね。」
 ホンくん「物語を効果的に見せることさえできれば、それでいいのかもしれないね。」
 チズくん「費用の面からいうと、とてもアメリカほどはかけられないから、アイデア勝負といったところだね。」
 ホンくん「目に見えている部分だけでなく、音とかバックグラウンドの部分まで気を配れるかが今後大事になってくるような気がするね。」
 チズくん「外国の映像配信会社は、映画館にこだわらずに、モニターに写し出すことだけに特化しているから、いつでも見られる映画や番組ということで、視聴者を得られやすいし、お金もかけられるということで、伸びているよね。」
 ホンくん「テレビでただで見ることに慣れているから、お金を払って番組や映画をテレビモニターで見るのは慣れない感じだね。」
 チズくん「舞台での興行も、配信されてきているから、これからますます増えていきそうだね。」
 ホンくん「その場所までいくのが難しい場合は助かるよね。」
 チズくん「特に地方にいる場合は、わざわざ出てくるのも大変だから、むしろ、その方がいいかもしれないね。」
 ホンくん「テレワークが広がっているから、こういうことも必要になってくるのかもしれないね。」
 チズくん「コンサートにしろ、舞台にしろ、その場所にいくといっても、人数制限があるから、入れない人はたくさんいるよね。」
 ホンくん「ファンクラブでも入っていないとチケットが取れないとなれば、せめて、映像だけでも見たいということになるよね。」
 チズくん「舞台の映像を、別の映画館で大画面で見るというのもあるよね。」
 ホンくん「それに、スポーツの試合の映像を別のスポーツ施設のモニターで観戦するというのもあるね。」
 チズくん「居酒屋でスポーツを観戦するというのもあるね。」
 ホンくん「この前、病院に行ったら、モニターに海の環境ビデオが流れていたよ。」
 チズくん「建物にビデオが写されているというのもあったね。」
 ホンくん「映像を流すところも自由になってきたということだね。」
 チズくん「そろそろ閉館時間だね。この話はこの辺にして、続きはまた次の機会にすることにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
 ホンくん「そうだね。おやすみなさい。」
 おしまい