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童話、童謡、SF、ショートショート、絵本、4コマ-マンガ、算数、数学、英語など(ペンネーム:はくた とおる)

ホンくんチズくんー九

2024-10-24 22:59:46 | 童話
「ホンくんチズくんー九」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいた。ホンくんはたまに借りられて、出かけてしまう。チズくんは、話し相手の中の一人がいなくてチョット寂しかったりする。そこにホンくんがもどってきた。
 ホンくん「ただいま、チズくん。」
 チズくん「おかえり、ホンくん。今回はどんなところだった?」
 ホンくん「音楽好きの人のところだったよ。」
 チズくん「へえ、どんなタイプの音楽だった?」
 ホンくん「テレビやラジオで普通に流れているもので、カラオケにもいっているみたいだったよ。」
 チズくん「ふうん。最近の歌は歌詞が長いから大変だよね。」
 ホンくん「昔はもっと短かったから覚えやすかったよね。」
 チズくん「テンポもゆっくりしていたから、歌いやすかったかもしれないね。」
 ホンくん「それに幅広い世代に歌われていたよね。」
 チズくん「みんなが知ってるって感じだったよね。」
 ホンくん「今は若い人とシニア世代では好みがかなり違っているかもしれないね。」
 チズくん「昔は、みんなでテレビを一緒にみることが多かったら、共通してたけれども、今は、バラバラなことが多いし、ユーチューブや他のメディアもあるから、興味が一致しずらくなっているよね。」
 ホンくん「音楽を聞くにも、昔はレコードやシーディーだったけれども、今は、ダウンロードすることになってきているから、だんだん物としては残らなくなってきているよね。」
 チズくん「今はパソコンでもシーディー読み取り機がついていなくて、直接ダウンロードすることになってきているから、データ通信量が多くなっているよね。」
 ホンくん「昔は、レコードやシーディーが何枚売れたとかいってたけれども、今は配信量がどれだけだというのが基準になっているよね。」
 チズくん「昔はレコード会社がしていたことを、今は、個人でもできるようになってきているから、自由度は増しているよね。」
 ホンくん「突然知らない間にヒットしてたってこともありそうだね。」
 チズくん「昔は、テレビ番組やシーエムで流れていてっていうことが多かったから、何となくどこかでは聞いていたっていうことが多かったよね。」
 ホンくん「だから、昔の曲をカバーして流れていたりすると、懐かしく感じるよね。」
 チズくん「他の人に提供した曲を、自分でカバーしているというのもチョット趣が違っていいよね。」
 ホンくん「作詞作曲のときにペンネームを使っている人の場合は、チョット難しいよね。」
 チズくん「歌を作るとき、歌詞が先の場合はわかりやすいけれど、曲が先の場合は、言葉を当てはめていくのは難しそうだね。」
 ホンくん「外国の曲をカバーする場合は日本語を当てはめるときに同じことが起こるよね。」
 チズくん「たまにクラッシックの曲を今風にアレンジして、歌っている場合があるよね。」
 ホンくん「よく知っている原曲だと親しみがわくよね。」
 チズくん「昔、合唱をやっていたことがあって、その時は歓喜の歌を大人数で交響楽団と一緒に演じたことがあったけれども、その音量たるや大変なもので、歌っている自分自身の体がスピーカーのように響きわたっている感じがしたよ。」
 ホンくん「その気持ちのよさが、カラオケが流行っている理由だよね。」
 チズくん「夢中になると、次に自分が歌う曲を決めてて、他の人の歌を聞いていないってことにもなるよね。」
 ホンくん「申し訳程度に、タンバリンやマラカスを鳴らしているってところだね。」
 チズくん「画面のビデオを見てるってこともあるよね。」
 ホンくん「カラオケもエイトトラックからレーザーディスク、そして通信へと変化してきているよね。」
 チズくん「個人での楽しみ方も人の歌を聞くだけでなく、自分で作って配信するというところまで変化してきているから、ヒットの仕方も多様化して、ある特定の人だけが知っているってこともこれからはあるかもしれないね。」
 ホンくん「ターゲットがかなり絞られたものとなった曲が増えてくるかもしれないね。」
 チズくん「おっと、そろそろ閉館時間が近づいてきたから、この話はこの辺にして、また、次の機会にすることにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
 ホンくん「そうだね。おやすみなさい。」
 おしまい

ホンくんチズくんー八

2024-10-10 22:05:48 | 童話
 「ホンくんチズくんー八」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんは、たまに借りられて、出かけていく。チズくんは、話し相手のうちの一人のホンくんがいないと少し寂しい。そこへホンくんが帰ってきた。
 ホンくん「ただいま、チズくん。」
 チズくん「ホンくん、お帰り。今回はどうだった?」
 ホンくん「遊びについて研究しているところだったよ。」
 チズくん「それはめずらしいね。」
 ホンくん「むかしは、おにごっこや、だるまさんがころんだ、かごめかごめ、ゴムとび、石けり、シロツメクサでカンムリや花輪を作ったり、いろいろしてたよね。」
 チズくん「そうだね。缶けりに竹馬、縄とび、川面に平たい石を投げて何回飛んだかを競争したりもしたよね。」
 ホンくん「川で泳いだり、魚を釣ったり、山でアケビを採ったりもね。」
 チズくん「自然相手のものが結構あったよね。」
 ホンくん「今はボードゲームやテレビゲーム、屋内ゲームが多いよね。」
 チズくん「人生をもしたゲームとかよくやったよね。トランプや将棋、白黒ひっくり返し、ブロックけし、ロールプレイングゲーム、卓球、ボーリングとかね。」
 ホンくん「物作りでは、プラモデルとかもよく作ったよね。プラスチックのブロックを組み立てたり、ゴム巻き飛行機や紙飛行機、竹とんぼもやったね。」
 チズくん「シャボン玉やゴム風船、紙風船、折り紙もね。」
 ホンくん「学校のグラウンドなんかでは、野球やドッジボール、鉄棒、ジャングルジム、ブランコ、サッカー、バレー、バトミントンとかね。」
 チズくん「体育館では、とび箱や、ロープを登ったり、バスケットボールとかね。」
 ホンくん「ゲームセンターだと、クレーンゲームや自動車やバイクのレースのゲーム、写真シール作り、太鼓たたき、プラスチックカプセルとりなんかだよね。」
 チズくん「温泉にいったりすると、空気銃での的あて、ボール転がしとかね。」
 ホンくん「町なかで玉突きや矢の的あてとかあったりするよね。」
 チズくん「だんだんとパソコンの普及が進んでくると、画面上でやることが多くなって、実際には体を動かさないことが増えてきているよね。」
 ホンくん「夢中になって、夜更かししてしまうことがあったりするよね。」
 チズくん「頭の体操とか、指の動きの訓練みたいになってきているよね。」
 ホンくん「イースポーツとかあって、プロもいたりするからビックリだね。」
 チズくん「こんな状況だからかえって、実際に体を動かして遊ぶことが必要なのかもしれないね。」
 ホンくん「今はスマホに歩数計がついていたりするから、これを励みにして数を増やすようにするといいよね。」
 チズくん「遊ぶとリラックスしたり、リフレッシュしたりして、いい考えがうかんだりすることもあるかもしれないね。」
 ホンくん「人との関係をなごやかなものにするといったこともありそうだね。」
 チズくん「勝ち負けにこだわらないようにしておくことが重要かもしれないね。」
 ホンくん「ほどほどにしておくことが必要だね。」
 チズくん「外国なんかではどうなんだろうね?」
 ホンくん「何を遊びとして考えるかにもよるよね。」
 チズくん「外国ではダンスとかすることが多そうだけど?」
 ホンくん「日本ではお祭りのときの獅子舞や踊り、それに楽器の演奏なんかはそれに相当するのかもしれないね。」
 チズくん「これなんかは、習い事の範疇に入るかもしれないね。」
 ホンくん「遊びとして始まったものが、次第に発展して、技術を向上させたり、競ったりして、整備され、スポーツや文化的なジャンルの一つになっていくということだね。」
 チズくん「自由な発想でもって新しい遊びを創造していくことが将来にとって大切なことになってくるね。」
 ホンくん「車のハンドルにも遊びがあるけれども、これによってしっかりと回転しきることができることから、余裕があることが重要だということだね。」
 チズくん「おっと、そろそろ閉館の時間だね。それじゃこの続きは次の機会にして、お開きにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
 ホンくん「そうだね。おやすみなさい。」
 おしまい