「ホンくんチズくんー十一」
本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、出かけてゆく。チズくんは、話し相手のうちの一人のホンくんがいないとチョット寂しい。そこへホンくんが帰ってきた。
ホンくん「ただいま、チズくん。」
チズくん「お帰り、ホンくん。今回はどこに行ってきたの?」
ホンくん「動物園だったよ。」
チズくん「へえ。それはビックリだね。」
ホンくん「そうだよね。大人になるとなかなか行かないよね。」
チズくん「パンダが来始めの時は行ったけどね。コロナ禍で人が減ったかもしれないね。」
ホンくん「そうだよね。でも今は元にもどっているようだね。双子のパンダが生まれたりしているからね。」
チズくん「あんなに小さく生まれて、あんなに大きく育つんだから、たいしたものだね。」
ホンくん「まったくオドロキだよね。」
チズくん「巷では、このところクマが出没しているようだね。」
ホンくん「そうなんだ。食べ物が少なくて、人里までやってきてしまっているようだね。」
チズくん「気候変動の影響かな?」
ホンくん「それもあると思うし、山の動物の数も、エサの量に比べて、増えているのかもしれないね。」
チズくん「捕獲することは、昔に比べると少なくなってきているだろうしね。お互いのために、住みわけできるといいけどね。」
ホンくん「シカとかイノシシもたまに出るよね。」
チズくん「畑を荒らしていくので、これも困るよね。」
ホンくん「畑に、追い払うためのロボットを置いてるよね。」
チズくん「姿はオオカミのようだったけど、音というか、大きな鳴き声でオドすしかなさそうだね。」
ホンくん「天敵のようなものを置いておくしかないよね。」
チズくん「そうだね。あとサルなんかも町なかに出てきたりするよね。」
ホンくん「高いところを移動するので、さらに厄介だよね。」
チズくん「とにかく、山にもどっていくようにするしかなさそうだね。」
ホンくん「保護の問題もあるから、無理はできないよね。」
チズくん「あとは、ペットが逃げ出したりする場合だね。」
ホンくん「けっこう、ハチュー類を飼っている人もいるから、逃げ出すと厄介だね。」
チズくん「隙間をつたっていってしまうので、探すのに苦労するよね。」
ホンくん「今の時代だから、ジーピーエスでも付けていないと大変だよね。」
チズくん「チョット面倒でも、あとのことを考えると、それも仕方ないかもしれないね。」
ホンくん「最近は、ロボットが発達してきて、動物を模したものが多くみられるようになったね。」
チズくん「犬型ロボットはよく見かけたよね。」
ホンくん「イヤシ系のものが出ているよね。」
チズくん「介護においても、動物とふれあうことによって、リハビリすることが行われているよね。」
ホンくん「むかし飼っていたことがあればなおさら、そのことを思い出すかもしれないね。」
チズくん「心に響くものがあるかもしれないね。」
ホンくん「年齢を重ねてくると、だんだんと同じようなことの繰り返しになって、心が大きく動くことが少なくなってくるけれども、何かきっかけがあれば、生まれたころに感じていた、何もかにも見るもの、触るものがすべて新しいものであったころの感動を呼び起こすことができるんだろうと思うよね。」
チズくん「そこまでいけば素晴らしいと思うけれども、そこまでいかなくても、日々、よろこんだり、かなしんだりする普通のことを続けていくことが大切だよね。」
ホンくん「心の体操とでもいえそうだね。」
チズくん「動物園でサル山とか見ていると、人間社会の縮図を見ているようで身につまされる思いがするね。」
ホンくん「思わず弱いものの味方をしたくなるよね。」
チズくん「特に日本人は判官びいきだから、そうなるよね。」
ホンくん「サル山では強いものが代表となり、交代もしていくから、ある意味、統率がとれた社会ということになるね。」
チズくん「それでも息苦しさを感じるものもいるだろうから、仲間はずれ的なものもあらわれるよね。」
ホンくん「心の問題というのは、世の中が変わっても常にあって、ある意味、普遍的な問題かもしれないね。」
チズくん「おっと、そろそろ閉館時間だね。それじゃ、この続きはまた後日にして、今夜はこれくらいにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
ホンくん「そうだね。おやすみなさい。」
おしまい
本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、出かけてゆく。チズくんは、話し相手のうちの一人のホンくんがいないとチョット寂しい。そこへホンくんが帰ってきた。
ホンくん「ただいま、チズくん。」
チズくん「お帰り、ホンくん。今回はどこに行ってきたの?」
ホンくん「動物園だったよ。」
チズくん「へえ。それはビックリだね。」
ホンくん「そうだよね。大人になるとなかなか行かないよね。」
チズくん「パンダが来始めの時は行ったけどね。コロナ禍で人が減ったかもしれないね。」
ホンくん「そうだよね。でも今は元にもどっているようだね。双子のパンダが生まれたりしているからね。」
チズくん「あんなに小さく生まれて、あんなに大きく育つんだから、たいしたものだね。」
ホンくん「まったくオドロキだよね。」
チズくん「巷では、このところクマが出没しているようだね。」
ホンくん「そうなんだ。食べ物が少なくて、人里までやってきてしまっているようだね。」
チズくん「気候変動の影響かな?」
ホンくん「それもあると思うし、山の動物の数も、エサの量に比べて、増えているのかもしれないね。」
チズくん「捕獲することは、昔に比べると少なくなってきているだろうしね。お互いのために、住みわけできるといいけどね。」
ホンくん「シカとかイノシシもたまに出るよね。」
チズくん「畑を荒らしていくので、これも困るよね。」
ホンくん「畑に、追い払うためのロボットを置いてるよね。」
チズくん「姿はオオカミのようだったけど、音というか、大きな鳴き声でオドすしかなさそうだね。」
ホンくん「天敵のようなものを置いておくしかないよね。」
チズくん「そうだね。あとサルなんかも町なかに出てきたりするよね。」
ホンくん「高いところを移動するので、さらに厄介だよね。」
チズくん「とにかく、山にもどっていくようにするしかなさそうだね。」
ホンくん「保護の問題もあるから、無理はできないよね。」
チズくん「あとは、ペットが逃げ出したりする場合だね。」
ホンくん「けっこう、ハチュー類を飼っている人もいるから、逃げ出すと厄介だね。」
チズくん「隙間をつたっていってしまうので、探すのに苦労するよね。」
ホンくん「今の時代だから、ジーピーエスでも付けていないと大変だよね。」
チズくん「チョット面倒でも、あとのことを考えると、それも仕方ないかもしれないね。」
ホンくん「最近は、ロボットが発達してきて、動物を模したものが多くみられるようになったね。」
チズくん「犬型ロボットはよく見かけたよね。」
ホンくん「イヤシ系のものが出ているよね。」
チズくん「介護においても、動物とふれあうことによって、リハビリすることが行われているよね。」
ホンくん「むかし飼っていたことがあればなおさら、そのことを思い出すかもしれないね。」
チズくん「心に響くものがあるかもしれないね。」
ホンくん「年齢を重ねてくると、だんだんと同じようなことの繰り返しになって、心が大きく動くことが少なくなってくるけれども、何かきっかけがあれば、生まれたころに感じていた、何もかにも見るもの、触るものがすべて新しいものであったころの感動を呼び起こすことができるんだろうと思うよね。」
チズくん「そこまでいけば素晴らしいと思うけれども、そこまでいかなくても、日々、よろこんだり、かなしんだりする普通のことを続けていくことが大切だよね。」
ホンくん「心の体操とでもいえそうだね。」
チズくん「動物園でサル山とか見ていると、人間社会の縮図を見ているようで身につまされる思いがするね。」
ホンくん「思わず弱いものの味方をしたくなるよね。」
チズくん「特に日本人は判官びいきだから、そうなるよね。」
ホンくん「サル山では強いものが代表となり、交代もしていくから、ある意味、統率がとれた社会ということになるね。」
チズくん「それでも息苦しさを感じるものもいるだろうから、仲間はずれ的なものもあらわれるよね。」
ホンくん「心の問題というのは、世の中が変わっても常にあって、ある意味、普遍的な問題かもしれないね。」
チズくん「おっと、そろそろ閉館時間だね。それじゃ、この続きはまた後日にして、今夜はこれくらいにしよう。それじゃ、おやすみなさい。」
ホンくん「そうだね。おやすみなさい。」
おしまい
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