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童話、童謡、SF、ショートショート、絵本、4コマ-マンガ、算数、数学、英語など(ペンネーム:はくた とおる)

ホンくんチズくんー七

2024-09-26 21:29:45 | 童話
「ホンくんチズくんー七」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられていくので、いなかったりする。チズくんは話し相手の一人のホンくんがいないとチョット寂しい。そこへホンくんが帰ってきた。
 ホンくん「ただいま、チズくん。」
 チズくん「おかえり、ホンくん。今回はどうだった?」
 ホンくん「通信機器を扱っているところだったよ。」
 チズくん「へえ。今時だね。」
 ホンくん「そこではエスエヌエスもやっているんだ。」
 チズくん「ハードとソフトの両方だね。」
 ホンくん「データ通信の量が増えて、スピードも速くなっていくから大変だよね。」
 チズくん「それに、基地局も増やしていかないといけないよね。」
 ホンくん「サービスエリアの中に入っているかも気になるところだよね。」
 チズくん「かなり条件のいいところでないと通信速度が遅くなるよね。」
 ホンくん「ギガに上限がある契約の場合、月末になるとあまり自由に使えなくなるので困るよね。」
 チズくん「最近はメールやネットの一つ一つのデータ量が多いから、なかなか追いつかない感じだね。」
 ホンくん「仕方がないから、上限なしの契約に変えようかと思っているんだ。」
 チズくん「通信代もかなりかかるから苦しいところだよね。」
 ホンくん「インフラの整備が進まないと発展しなくなるよね。」
 チズくん「電気自動車もその点がネックだよね。」
 ホンくん「充電スタンドが増えないと使えないよね。」
 チズくん「最近は車も通信端末の一つと考えられているようだね。」
 ホンくん「常に新しいデータに更新して、走ることができるから、混雑しているところをさけていくことも可能だよね。」
 チズくん「衛星からの情報を得て、自動運転も夢じゃないね。」
 ホンくん「空飛ぶ自動車も出始めているから、さらにこの方向の技術は進みそうだね。」
 チズくん「今まで四ジーが主流だったけど、五ジーに変わることによって、さらに加速されそうだね。」
 ホンくん「うん。それもあってスマホの機種変更をしようかと考えているんだ。」
 チズくん「それがいいかもしれないね。向こうの都合で換えないといけないことになると、使えるようになるまであわててしまうからね。」
 ホンくん「そうなんだ。この前、ワイファイを五ジーに換えようとしたら、なんだかんだで使えるまでにかなりの時間がかかってしまって、その間、電子メールもアプリもセキュリティも更新できない状態が続いてしまって、仕事が進まなくなってしまって困ったよ。」
 チズくん「パソコンもそうだよね。オーエスのサポートが終わってしまうとなると、パソコンごと更新しなくてはならなくなることがあるから、余裕をもってやらないと、移行に苦労してしまうことになるよね。」
 ホンくん「そうだね。そろそろ考えることにするよ。」
 チズくん「ところで、エスエヌエスはよく使っているかい?」
 ホンくん「メールとブログかな。」
 チズくん「だから郵便とか電報とかは使わなくなってきているよね。郵便は今度値上げするから、ますます減ってしまうよね。」
 ホンくん「文書の送受信は、電子データのやりとりで行われるということに落ち着きそうだね。」
 チズくん「お金もすでにそうなりかけているよね。現金を使うことは少なくなってきて、電子決済でデータのやりとりだけになってきているよね。」
 ホンくん「ポイントがもらえるからますます進むよね。」
 チズくん「ポイントは色々なものがあるから、まとめられると便利だよね。」
 ホンくん「ポイントの統合がこれから進むかもしれないね。」
 チズくん「このところ物価の上昇が激しいから、消費税分だけでも何とか取りもどそうとすれば、こういうことにならざるおえないよね。」
 ホンくん「紙へいが新しくなるけれども、タンス預金が表に出て、お金が回って景気が良くなるといいね。」
 チズくん「そろそろ閉館時間だね。この続きはまた後日することにして、おやすみなさい。」
 ホンくん「おやすみなさい。またね。」
 おしまい

ホンくんチズくんー六

2024-09-12 21:51:22 | 童話
「ホンくんチズくんー六」
 本のホンくんと地図のチズくんは、とある図書館に住んでいる。ホンくんはたまに借りられて、しばらくいないことがある。チズくんは、話し相手の一人のホンくんがいないと少し寂しかったりする。そこへホンくんが帰ってきた。
 ホンくん「ただいま。チズくん。」
 チズくん「お帰り。ホンくん。今回はどうだった?」
 ホンくん「今回は、仮想現実の研究をしているところだったよ。」
 チズくん「へえ、それはすごいね。それで何か見ることはできたかい?」
 ホンくん「実際には色々な事情で無くなってしまった建物をデータ空間に再建して、その中を見学できるようになっているんだ。」
 チズくん「一度無くなってしまうと、建て直すのは大変だから、とても役に立ちそうだね。」
 ホンくん「今までだと、設計図や写真で残しておくしかなかったことを考えると、隔世の感があるよね。」
 チズくん「建物だけでなく、街並みなんかも残しておけるといいね。」
 ホンくん「過去にもどることはできないけれども、データ空間上に、ある時代の街並みを再現することによって、疑似体験することができるかもしれないね。」
 チズくん「見るだけでなく、触った感覚を再現することができれば、より現実感が増すよね。」
 ホンくん「こういう技術は他にも利用できそうだね。」
 チズくん「実際に自分自身がいくことができなくても、身代わりになるものを目的地におくことによって、自分がいるかのようにふるまうことができるね。」
 ホンくん「引きこもりや病気なんかで外に出られなくても、代わって出てもらって、他者との関係を構築できることは、体力が伴わない場合でも、精神的な健康を保つためには、有効かもしれないね。」
 チズくん「ハードルを下げることは大事だよね。周りの事情さえ許せば、働くこともできるよね。」
 ホンくん「社会に参加できていると思えることは、非常に大切で、ネガティブな考えに陥りがちになるところをどこかで断ち切らない限り、ポジティブな方向にはすすみようがないからね。」
 チズくん「どういう形でもよいので、何か打ち込めることができれば、よい方向に向かっていくよね。」
 ホンくん「それはお年寄りにも言えることだよね。今日、行くところがあるとか、今日、用があるとかいったことが大事で、何もしないでゆっくりしていることが、はためにはいいように思うけれども、実際にはそれは認知症が進んでしまいやすくなってるだけという悲しいことになりかねないよね。健康で長生きする方法というのは、難しいことではなくて、普通に体を動かし、頭を使うという生活を続けることがいいんだということだね。」
 チズくん「自分なりに忙しくしていると、余計なことを考えている暇がないから、ストレスはたまらないかもしれないね。モチベーションを保ち続けることは、体にとってもよい影響を与えると思えるよね。」
 ホンくん「始めに話していた仮想現実の世界においても、ただ見るだけでなく、体を動かし、頭も働かせるプログラムがあるといいよね。」
 チズくん「人の興味というのは千差万別で、色々なものに広がっていくから、実際にできることだけでなく、シミュレーションとしてやってみることによって、新たな発想が生まれてくることが期待できるよね。」
 ホンくん「これからはエーアイがかなりの仕事をこなすようになっていくと考えられるから、人が人としての意義を見いだしていくことにも、つながるかもしれないね。」
 チズくん「おっと、そろそろ閉館の時間だね。それじゃ、また次の機会に話すことにしよう。おやすみなさい。」
 ホンくん「おやすみなさい。」
 おしまい