NACHT MUSIK FOR

since2004~PANTA、頭脳警察をメインに音楽のこと。開設から来年2023年で19年目になります。

奈良前衛映画祭 AVANT GARDE JAPAN CINEMA×LIVE 『狂った一頁』×頭脳警察at初台ドアーズ

2010年03月21日 | PANTA・頭脳警察【みーはーライブるぽ】

2010.3.20 奈良前衛映画祭
 AVANT GARDE JAPAN CINEMA×LIVE
『狂った一頁』×頭脳警察
at初台ドアーズ


今回は、上記映画&LIVeイベントに参加してきました。

映画『狂った一頁』について
http://www.nara-zenei.com/より抜粋、一部を下記に引用しました。

映画
「狂った一頁」は、川端康成や衣笠貞之助らにより、大正15年日本で初めて製作された、伝説の前衛映画。失われた幻のフィルムが発見されて以来、今回日本で初めて活動弁士が入り公開される

2月の、あの、壮絶なる頭脳警察32曲ライブから、一ヶ月半・・・そのライブ以来の頭脳警察のライブは、普段のライブやイベントとは趣の違うものでした。

なにしろ、大正15年の「無声映画」です。そんな普段観ている映画とはまるで異なった映画の上映・・・そして、その映画の音楽を頭脳警察が!!!!


最初に、活動写真弁士の片岡一郎氏と劇作家・演出家、月蝕歌劇団の高取英氏との「映画トーク」があり、その後に、「狂った一頁」の上映。

映画本編は、約一時間・・・・古い無声映画がドアーズのバックスクリーンに流れ、「活動写真弁士」の片岡一郎氏が映画を「弁じ」て進められました。

上映時間59分。舞台は精神病院を主体にすすみます。

このような「弁士」付での映画を観るのは初めてでしたが、弁士のその、語りの上手さ、素晴らしさにはとても感動、感心しました。
もちろん、プロというかこれの専門家なのですから当たり前なのでしょうけど、うまい感じで語るものですね。いや、素晴らしいと思いました!!

しかも、なんでも、これは弁士独自の自己流解釈、脚本でもって語られているらしい。
なので、まったく別の弁士によって語られたら、この映画は、また別物というか別の雰囲気、解釈が生ずるということになるらしい・・・。

しかし、事前に映画トークの中でもさかんに「わからない映画」である旨が語られていましたが、観たら確かに・・・・なんだかよくわからない映画ではありました。
でも事前にあれだけ、「わからない」と聞かされていたので、覚悟をしていたせいか、個人的には、思っていたほど「わけわからない」感じでもなくて、なんだかホッとしたところもありました(笑)

まあ、それでも、実際に、物語?意図は?解釈は?となると、やっぱり、なんだかよくわかりませんでした・・・と言いたくなってしまう訳なのですが。

大昔のボロボロの映像だったけれど、興味深いところも多々あり・・大正15年の映画・・・というあたりに、個人的には去年逝ってしまった父が大正15年生まれだったな・・・なんていうこととか・・・この時代の雰囲気だとか・・・そんな、あれこれ、いろんなことをうっすらと、自分の頭の中で描き、考えたりしながら、観ていました。



そして、休憩をはさんで、いよいよ第二部。ステージがライブ用にセッティングされました。

今回の頭脳警察のメンバーは、

PANTA
TOSHI
菊池琢己(g)
中山努(kb)
FUKUSIN(b)
松本直樹(dr)

【セットリスト】

1. イントロダクション(instrumental)
2. Pianoの次の一頁(instrumental) 
3. 沈黙の中で
4. 短恨歌
5. 再 会 (instrumental)
6. 戒 め
7. 惜 別(instrumental) 
8. 次の一頁

★PANTA(作詞・作曲)書き下ろし楽曲 4曲
★instrumental&arrangement 菊池琢己

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これらの映画用、書き下ろし新曲が、間髪なく、立て続けに演奏されました。
この演奏、そして新曲・・・・・どれもとても素晴らしく圧巻でした★

メンバーは全員、椅子に座っての演奏。こういう風景もめずらしくて、新鮮でした。

私は、響では、たまーに、PANTAが立ち上がっての「立奏」(笑!!)する姿が、とても好きで・・・。
PANTAは、立ってギターかかえている姿の方が、ゼッタイカッコイイ!!と、むかーーしから言ってきましたが。
けど、今夜の、椅子に座って、エレキやアコギの演奏姿、歌う姿・・・・これが、なんとも意外にも、とってもカッコイイと思いました。

今回の指定席は、なんと、もう何度めになるのでしょう・・・・・またしても、何故か、最前列の右側・・・・
うーーん。このあたりに位置する確率が私は多すぎる・・・(まあ、指定席のない頃のライブでも、私はなぜか、よくこのあたりにいることが多かったのですね・・・・ドキュメンタリー頭脳警察でも、たいてい、そのあたりに映ってましたね・・・・(笑)

しかし、当初は、メンバーがみんな座って演奏しているので、ギターの琢己氏の姿は、譜面台にほぼかぶって、ほとんど見えず・・・・

この最前列位置からだと、全体的にも、そんなに見やすいとは言えませんでしたが・・・。それと、正直言って、音も・・・・こんな演奏が聞けるのならば、やっぱり、後ろでもいいから、まんなか!!がイイ・・・・。特にこの日は、観客の数は40~50人程度でしたので、ゆったりしていました。これなら、こんな指定席で聞くよりも、一番後ろのまんなかで立って聞けたら、さぞかし気持ちがよかったんだろう・・・などと、また、わがまま?なことを思ってました。

だけど、だけど!!
この位置からのPANTAは、カッコよかった!!!
・・・ので、まあ、それならば、ますます、いいじゃないか・・・・ということも言えますね(爆)

この、座っての、映画書き下ろし楽曲のバンド演奏の、PANTA・・・・このポジションからのレフティギターを構えて、座ってギター弾く姿、やや横顔の角度★そして、バックスクリーンに映画が流されている関係で、抑え気味の照明の色合い・・・・・この感じがものすごくgoodでした。これは素晴らしい。
これらの効果で、私の指定席からのPANTAが、ものすご~~く、カッコよく私の位置から、私の目に映っていました。

おーーー!!
これはイイぞ!!!
わくわくみとれてました!!!!うっとりしました。

もともとカッコイイPANTAですが、なんといいますか、こう、ますますかっこよく見える角度、と色合い・・ってありますね。(うっ・・・・ミーハー全開になってしまいました・・・・爆)

それで、もちろん、初めて聞けたこの演奏がまた、ものすごくカッコよくて、それはもう、素晴らしいものでしたので最高でした★

正直、当初、今日のライブは、いったいどんなものになるんだろう?まったく予測できず、期待は、半々というか・・なんというか。そんな微妙な気持ちで参加してましたが・・・・・

終わってみれば、期待以上で、やっぱり行けてよかった!!!と私は喜んでいました。

やっばり、すごいなーー、いまさらながら、何度も過去に言い続けてはいることですが、改めて、またまた、PANTA、天才だ★って、思いました!!

帰りの電車で、今はやりで、私自身も最近、すっかりハマり気味のツイッターに、思わず、ひとりで興奮気味に、たてつづけに、つぶやき続けてしまってました。

http://twitter.com/ponmiyu
(あ、どーぞよろしかったら気軽にフォローしてください・・・たまに、つぶやきまくりますので、要注意ではございますが(笑)・・・・けど、ツイッターは、お気楽で、ゆるーいつながりが最近、私は気にいってます。ゆるい感じが好きですので、フォローされても、こちらからきっちりフォローするとは限りません・・・リムーブされても、気にしません。いつでもご自由に。来るものこばまず、去るもおわず・・・こういうところが、SNSとかと違って実に快適だと私は思っています。「いろんな人」もツイッターでみつかりますしね!!)


とにかく、すごい、すごい!!と☆
なにしろ、「この大昔の無声映画」から、「このような素晴らしい世界観の音楽」を生み出すのですから!!
素晴らしいことです!!
天才・天才!!!!
まさに天賦の才能のなせる業・・・・・・・その才能、輝きは還暦の齢過ぎたとこで、なんら、衰えてはいません!!!

やっぱり、PANTAは、我らの「人間国宝」ですよ!!
(ずっとずっと、ほんとにほんとに長生きしてくださいねーーーー)


なにしろ、この映画とのコラボ企画の話から、映画の音楽の曲の書き下ろし、製作期間は、そんなに長くはなかったはずなのですが・・・・こんなに素晴らしい楽曲を生み出せるなんてっ!!!

その楽曲の中には、ギターの菊池琢己のインストルメンタル3曲も含まれており、全ての楽曲アレンジも彼の仕事。
PANTAとのコンビネーションは、バッチリ、響でさらなるキャリアを重ね・・

さらに磨きのかかったスーパーギタリスト☆そんな菊池琢己も、やっぱり天才だ★と思います!!

素 晴 ら し い ~ ~ 。 

そして、もちろん、TOSHIの存在感とともにある、重鎮の迫力リズム隊!!
カッコイイ~~~。
忘れてはならない、中山努先生の世界も素晴らしかったです。さすがでした!!!
こういう楽曲ではことさらに、存在感に満ち溢れておりました。

・・・・・・・・・・・・

このライブの前に、弁士の片岡一郎さんが、弁士が別の人になると、また、映画の解釈もイメージも別物に変わります。これからは、頭脳警察の演奏と曲をバックに、もう一度映画を観ていただきます。また、別の「狂った一頁」をご覧になってください・・・・みたいなことを話されましたが、確かに!!

最初に観た映画のBGMも、確かに映画にマッチしていて、前衛的な効果音、音楽がありましたが、頭脳警察の演奏になったら、まったく世界が変わりました。すごい。(・・・・もっとも、私のその最前列からは、映画のスクリーンは、メンバーにさえぎられていて、少し観づらくもありましたが・・・いいんです(笑)もともと、先にも書きましたように、私は、その座ってもカッコイイ(笑)PANTAの姿に見惚れていましたし・・・・・。あ~~いえいえもちろん、映画の画面も観るには観ていましたけどね・・・・・。

それと、スクリーンを考慮して、ドラムの位置が、右よりにセットされていたのも、私にはよかったです。普段は観づらいドラムの演奏風景が、ななめから見れて、これも新鮮な視覚でした。こないだの還暦ライブのときには、ほとんど見えなかった、ベースのFUKUSHINさんの演奏姿も、今日のポジションからはよく観ることが出来ました。・・・・・ただ、欲を言えば、やっぱり音かな・・・。こんな演奏こそ、どまんなかで、聞いていたかったかな・・・と。あと、琢己さんが、このときは、私の位置からは一番何も見えませんでしたし・・・。

しかし、この後、サービス?に普段の演奏曲も披露され!!
このときには、従来の立ち上がっての演奏となり、無事、立ち上がった菊池琢己の姿が、目の前に出現しました。そうです。立ち上がれば、私の定番ポジションは、いわば、菊池琢己かぶりつきポジション(笑)でもあったわけです。

それにしても、なんだろう・・・・なんというかですね~、あの!!!還暦ライブ後のPANTA、何故か、いままで以上に、とてもカッコよく自分の目に映りました。
まあ、これは、私自身の気持ちの問題もありますね、きっと。(はーと・はーと・はーと)
ギターを持ち上げたり、立てあげたり、少ししゃがみこんだりする姿が、いちいち、キマってて、おーーーー!!
やっぱ、この人、カッコイイ。ステージ映えする、本物ロッカー。
PANTAは、やっぱりステージ上が一番よく似合う!!(^^)

芝居にからんで・・・ということで、この二曲・・・ATG映画「鉄砲玉の美学」のテーマ曲として作られた・・・頭脳警察のシングル曲、A面とB面(カップリングともいう)

9.孤独という言葉の中に
10.今日は別に変わらない

そして、今回は、あの2月還暦ライブでは、なぜかまったく演奏されなかった・・・新譜「俺たちに明日はない」からのタイトル曲を!!  これがまた、超カッコイイ★

11.俺たちに明日はない

最後には、大サービス?のたたみかけ!!!

12.ふざけるんじゃねえよ

今日のドアーズは、観客もそんなに多いわけでもなくて、映画もあの映画でしたが・・・寒がりの私には、会場内がなんだかとても寒かったのです。春のコートは失敗したかしら・・・なんて思っていたくらいでした。
しかし、この後半の通常の曲の4曲を聴けたら、すっかり身体は暖まっていて、むしろ、さすがに暑くなってました。
・・・・やっと、身体があたたまってくれたところでしたが、今回は、これで終了。
・・・まあ、いつも、もっと多くヤレ~~と文句を書いてしまうのですが(笑)
今回は、メインは『狂った一頁』でしたので、まあ、仕方ありませんね・・・。
お客さんも、今回は、みんな、おとなしく、席に座ったままでした。
まあ、各自、席にすわりながら、うずうず、身体を揺らしてはいたようですね。もちろん。

けど、私自身は、こんなふうに、座って座りながら身体揺らして曲を堪能するのという聞き方は好きなんですよ。
出来れば、小ホールみたいな座席のあるホールだとなお良いと思うのですけどね。

とにかく、やっぱり、今回も行けてよかったです!!!すごく。

次の頭脳警察は・・・・ジライヤとジョイントが横浜で・・・そして、その後にもすぐに新宿でも「ワンマン」が!!!
私は、新宿ワンマンは、もっちろん、なにをおいても♪♪・・・・・しかし、横浜の方は、まだ、参加を決めていませんでしたが・・・
うーーん・・・やっぱり、ライブを聞いてしまうと、うずうずしてきました。

・・・やっぱり、ワンマンではないけど、ジライヤは活動停止が報じられ、この日が最終ライブになるらしいことでもあり・・・そんなときの頭脳警察は・・・きっと・・・かなり燃えてくれるでしょう。確実に。
どうやら、こちらも、かなり素晴らしいライブが期待できそうですね~~。

・・・・あ~やっぱり、多少無理を通してでも、こっちのチケットも申し込んでしまおうか!!

あっ・・・夜もふけてしまいました・・・・ヤバイ(笑)
それでは、こんなところ終了です。

風が非常に強く窓を叩く夜に・・・・・
でも、私のハートは、頭脳警察のおかげで、暖かい!!

ありがとう!
私の頭脳警察!!

おやすみなさい。



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