頭脳警察 結成50周年 2ndライブ
2019年9月21日(土)
渋谷マウントレイニアホール
<第一部 NEWアルバム "乱破"より>
座席は4列めのほぼ真ん中!!とても観やすい。
こんな指定席のホールで頭脳警察のワンマンライブ、最高です。
久々に、普段行くライブ以上の緊張感。
1 乱破者 (+尺八・石垣)
ステージ向かって右側に尺八の石垣秀基さん登場。おお!!しっかり尺八の人を呼んでいるのか。さすが50周年で、新譜リリース直後のスペシャルなライブだなーとますます、テンションがあがる。それになにしろ自分は、まだ新譜を試聴でしか聴いていない。欝フェスでのyuotubeではライブ映像を観ることはできたけど。
その尺八のすごい存在感。ロックのライブでこんな尺八演奏にでくわすなんて。
忍者映画のPVのタイアップとしてもこの曲が流れていたので、もうすっかり頭の中には、あの、親方忍者?のPANTAのいでたちが目に浮かんだ。
2 ダダリオを探せ
続いてこの曲にそのまま突入した。疾走感があり、ノリがよくて自然と身体が揺れた。気持ちのよい楽曲で、気持ちのよい演奏だった。ライブ演奏ですごく楽しめる楽曲だと思った。
3 夜明けまで離さない
第一部は新譜から全曲披露!という気でいたので、曲順もアルバム収録順のままで演るのかな?と二曲めまでは思っていたら、この曲になり、あらら?とちょっと思った。
それにしても、この曲は私がたまたま初めて生でPANTAのライブを聴いたときに一番印象に残っていて、初見で気に入った曲だった。新宿パワーステーション「泉谷しげるの一週間」の中のダイナマイトポップスの回でたまたまゲストで初めて見たPANTA。そんな1989年が蘇るナンバー。
この曲のあとに、MCで「50周年をむかえてしまいました」・・・・・
本当に、まさかの50周年です。まさかこんなに元気なパンタとトシで、あの再結成時に生まれたという若手のメンバーとともに、頭脳警察のワンマンライブが、待望していたホールで聴けていることの奇跡。
4 搖れる大地 テーマⅠ
知ったときから大好きで、とてもお気に入りの曲。これが聴きたくて花園神社の「揺れる大地」のお芝居も当日券で観に行ってしまいました。とうとう聴けたアルバム収録バージョン台詞入り完成形。嬉しかったなー。ただ以前の渋谷BYGのライブで聴いたときは圧倒的な演奏に押されてPANTAのボーカルが聴き取れないというか、負けていたと感じたことがあった。ちょっとここでも一瞬、その心配をしてしまったのですが、杞憂でした。ここでのPANTAのボーカルは絶好調でバッチリでした。もう一緒に、そっと口ずさんでいました。
5 アウトロ~OUTRO
続いて、テーマⅡが来るだろう♪と、テーマⅠの余韻でわくわくしていたら、おや?
テーマⅡではなく、次に歌われたのは、この曲だった。 ここでようやく(気づくのが遅いですね笑)
あーーっ。
ひょっとして、これ、アルバム全曲は演らないつもりだなーーーっ(苦笑)
という、とても重要なことに気づかされたのだった・・・・・。
そうは言っても、それはそれで、この「アウトロ」もともと私好み系な曲だと思っていましたが、本当に素敵で、叙情的かつ文学的であり、詩も曲もとても美しい!!
ある意味、PANTAらしいというか、本領発揮している曲だと思います。
歌う表情もたのしげで、♪そっとプレベを弾いてみた♪を歌いながら、ベースの宮田岳くんに目配せしている姿も素敵でした。
ライブ会場で待望の新譜をやっと入手してからは、それこそもー貪るように新譜のヘビロテにかかっているのですが、ほんと、好き★やはり私は、こっち系の曲に弱いのです。聴けば聴くほどに心に染みていきます。最高ですね。
6 R★E★D
「揺れる大地」のⅠの後にⅡがこなくて、しっとりと「アウトロ」に聴き入っていたと思いきや、なんと今度は、この曲になってしまった。
なんとまあ、あわただしいというか・・・ここで、この流れで、「R★E★D」を演ってしまうということは・・・・ええーっ・・・まさか・・・・・。
それはさておき、「R★E★D」は、頭脳警察、PANTA曲としては、わりと数少ない?迷いなく、こぶし上げ上げ!が定着しているナンバーだ。昔は私は、ライブでこぶしをあげたりするのも、なんか照れくさいような時代もあったのですが、ライブでノッて、腕をあげるのは申し分なく気持ちがいいです。
7 戦士のバラード
「一部最後の曲になりました」とか・・・・。
ええーもう?早いよー。早い。
まさかと思ったけれど、第一部で、新譜の全曲が聴けるものと思っていて、でもまあ、全曲はやはり時間の関係でやめたのねえ・・・と一度は納得したものの、それにしても新譜から7曲で終わりなのか。
「揺れる大地テーマⅡ」が・・・それと、とても聴きたいと期待していたのが「紫のシャベル・・・もといプリズムにのって」だったのだが・・・。「だからオレは笑ってる」も演っていないなあ。
セルフカバーは新譜全曲演奏と、うたった中において、カットされてもまあいたしかたないとは思えるけれどねえ・・・。
で、結果的には、ベストテンに、新譜にも収録のセルフカバー「世界夫人」はランクインされ、「コミック雑誌」は例によって、ライブアンコールの定番となって披露されるわけで。
新譜の中のセルフカバーとしては、ロックンロールメドレーの、「ジェットダンサー~メカニカル~プリマ~やけっぱち」、が演奏されなかった。このロックンロールメドレーも聴きたかったけどね。これなんかもアンコールにもってきてもらえたら、総立ちで大盛り上がりでしたでしょうに。
しかし、振り返ってみれば、この「戦士のバラード」で7曲。近年のPANTAのライブは、いつもだいたい7、8曲くらいのところで、休憩をいれていることが多い。
今回も、そのパターンを維持したということか。
この休憩が、今のPANTAにとっては体力的に、とてもとても重要な意味をなしているものなのかもしれない。
50周年、69歳にして、こんなに素晴らしい楽曲の数々の提供、変わらぬ艶あるボーカルを聴かせてもらえているのだから、わがままを言ってはいけないとも思います。無理を祟らせて体調を崩されたりするのが一番心配。唯一無二の存在の我らが国宝ですから。
そうそう、5曲目の後だったか6曲目の後だったかな?忘れましたが、例によってPANTAがピックを会場に向けて投げてくれました。
四列めほぼ真ん中にいた自分のところに、キャッチボールの球を受けてくれとばかりのコースで飛んできました。
でも鈍い私は、それを空中キャッチはできず、空中でふれて叩き落すのが精一杯でした。その後すぐ隣の席の女性と探しましたが、みつからず・・・・第一部を終えて客電がついたところで、見つけましたが、私は先日の湯島でのFC限定ライブでも、正面に座ってて、ラッキーにも2回(2枚)頭脳警察ピックをゲットしていましたので、その隣の女性にあげました。この記念すべき頭脳警察ライブで、そのピックが自分の方に飛んできて、触れたというだけて、もう充分です。
休憩/Intermission (15分)
<第二部 リクエストベスト10>
8 11位: 詩人の末路
第二部、リクエストベストテン、最初に歌われたのは、この曲でした。おお、これは私も二度目のFC用投票フォームから投票していた曲でしたよ♪
今の若いメンバーの頭脳警察で、69歳のPANTAとトシで歌われる50年目の頭脳警察「詩人の末路」これはほんとうに味わい深く、感動しました。ギター澤君のフレーズも美しく。
私は、この曲と「破滅への招待」とをペアでリクエストしたのですが、さすがにそっちは却下。
歌い終えたMCによると、これは次点の11位ということでした。
9 10位: 落ち葉のささやき
10、9位と続けて演るとのMCで、10位は、「落ち葉のささやき」!!!これはもういわずもがな、昔から大好きな曲です。でも確か今回自分では投票はしなかったかな。ライブで演奏される回数が多い定番名曲ですから、あえてリクエスト曲にはしなかったです。それでもやはり、聴けるのは非常に嬉しかったですね。
10 9位: 光り輝く少女よ
9位に「光輝く少女よ」名曲!これは大好きだというファンは、老若男女問わず多いのではないかと思います。私も、この曲は二度目の投票で入れた曲です。
「詩人」「落ち葉」そしてこの「光輝く少女よ」しっとりした聴かせてくれる実に美しい流れです。
2019型頭脳警察メンバーの演奏が「光輝き」ました。
11 8位: 赤軍兵士の詩
これは最初にPANTAがひとりでドイツ語?で歌い始めて、あれ?いったい何の曲だろう?ベストテン曲なのに、思い当たらないぞ??と思っていた。ドイツ語にあとに日本語歌詞になったけれど、それでもまだ?と思っていたら・・・・・・「GESANG DES SOLDAN・・・・」あーーーーーーーーっ。
赤軍兵士だった!!!
舞台照明も赤に染まり、・・・・
しかし、これで、みなさん、よく総立ちにならなかったものだわね(笑)などと、今にして思えばそんなことを思い出している。
自分では投票はしない曲だけど、聴けるととても嬉しい。
やっぱりこれぞ頭脳警察と思ってしまいます。カッコイイ。自分は頭脳警察に、天邪鬼で、赤くてラジカルなパブリックイメージを別に好んで求めるタイプではないのだけれど、こうして生ライブで演奏されたときに圧倒的なる迫力はやはり素晴らしいと思う。
12 7位: さようなら世界夫人よ
そして、世界夫人。ここでブレヒトの赤軍の後にヘッセの世界夫人という並びはPANTAも「嬉しいです」と。
澤くんのギター、正直、当初は、何度となく聴き続けてきた親愛なる菊池琢己さんのフレーズが頭に染みこんでもいたせいか、なんとなく違和感というか、しっくりこないように感じた時期がありましたが、ここで聴けた演奏は申し分なく感じられました。
13 6位: 戦慄のプレリュード
このイントロがはじまったとき、あれーこの曲ってなんだっけと思った、当初、自分は2度目に公式サイトのツイッターで発表されていたベストテンが最終結果と思い込んでいたので、これまたどうもおかしいなあ・・・・とは思っていて、まさか「旋律のプレリュード」が来るなんて思ってもいなかったのだ・・・・・。しかし、自分では絶対投票しないタイプの曲ですけど、いやーーーもう超かっこいいです。
そしてこの曲の後にそのまま、これになだれ込むことになるなんて、もう最高過ぎでしょう♪
14 5位: 飛翔 ~ひらめく旗のもとで~
やった★大好きな「歓喜の歌」から「飛翔」これは申し分なかったです。もちろん私も、一度目も二度目も上位ランキングでリクエストをしていました。
しかし、スタンディング嫌いな私がこんなことを言うのもなんですけど・・・・
みんな、なんで立たなかったんだろう(笑)
ちょっと、もう、むずむずしている感じで、立たないかわりに、とうとう、腕をあげ、こぶしをふりましたね。。。。。前方の方々がそうし始めたので、そりゃあ、もう当然そうこなくちゃね★という感じでした。最高です。
15 4位: 銃を取れ!
銃を取れのベースの音で、とうとう、観客は総立ちに。
ま、これは必然★遅すぎたぐらいですね。
こういう必然的な総立ちの流れはライブのテンションとしては最高な場面です。
それにしても・・・この50周年頭脳警察のオーディエンス、、、、客層ときたら、常々感じてはおりますが、みんなでっかい(笑)背が高いとかそういうのではなくて、「でかい」しかし、みなさん、年齢層は自分もそうですが、とても高いけど、とってもとっても嬉しそうです。
PANTAも総立ちになったオーディエンスに、「そのままでいいです」とか、嬉しそうに。
そして、続いたのが、なにしろ、これでしたからね。「そのままでいい」に決まってますね。
たとえまかり間違って「座って」と言われても、言うことは聞けなかったでしょうね(笑)
16 3位: Blood Blood Blood
それにしても、若いバックは良いですが、69歳のふたりが演る曲じゃないですね。
しかし、ものすごい。カッコよかった。もはや、言葉になりません。
しかし、ここまでのベストテン順位の発表で、私が当初期待していたベストテン集計結果は、あれはなんだったのか?ぜんぜん違うなーと思いながら、それでもわずかな望みをもって、ひょっとしたら、2位に「歓喜の歌」!!!とちょっと願ったのでしたが、いやいや、この流れ、この順位では、それはないな。
ただ、この段階で、1位は「万物流転」だということだけは、確信していましたが。
17 2位: ふざけるんじゃねえよ
そして2位が、これだった。まさに頭脳警察ライブの定番曲です。まあ、自然な流れの結果とは言えますね。それに、6位~2位までのこの流れ、この疾走感は、ライブとしては大成功と思います。
だけど、私は「歓喜の歌」や「白い森」「焔の色」とかも聴きたかったのですわよ。
聴ける日が来るといいのですが・・・あでも、それよりも、素晴らしき新曲たちも、もっと聴きたかったかな。
18 1位: 万物流転
栄光の第1位は申し分ないです。名曲「万物流転」この結果をPANTAも「嬉しいです」とおっしゃってました。
曲の後半、PANTAは歌うのをとめて、オーディエンスに合唱を促しました。
それはもうもう、大声で歌いましたよ。ライブの一体感、至福のひとときでしたね。
それにしても、もうベストテンが終わってしまう・・・・・・あまりにも早すぎる・・・・いつまでも、こんな素敵な、こんな貴重なライブの異次元空間、終わらないで欲しいと思っていた・・・・・
アンコールで、「パンタ」 「トシ」 「パンタ」 「トシ」 と、繰り返しコールが続く
~アンコール~
19 コミック雑誌なんか要らない(+尺八・石垣)
アンコールでは、一曲目で登場した尺八の石垣さんが加わり、大セッション。
各パートのソロまわし、メンバーもみんな楽しそうだった。
しかし、トシさんは、裸のボディむき出しにして、相変わらずとても元気だった。すごいな~。
私も、いろいろあったけど、今年、頭脳警察の50周年、こんなコンサートに参加することができて、あの頃、夢中でおいかけたあのときの、至福の異次元空間となった、終わらないで欲しい時空が蘇った。
正直、もう何度もあきらめたし、もうこんなのは観られないのではないかと思ったりもしたし。
ましてや、さらに、こんなに素晴らしい頭脳警察の新譜のリリース。
こんな日が来るなんて・・・・どれだけ待ってももう来ないのではないか?
もう無理ではないか?
それに自分自身の状況的にも、いろんなことがあったから。
しかし、奇跡の50周年。
パンタもトシもこんなに元気だった。
新譜の、過去最高傑作とさえ言ってしまいたくなるような、素晴らしい仕上がり。
大げさかもしれないけど、生きてて良かった。
だけど、これに間に合わなかった人たちも、私は大勢知っている。
あの頃、怒涛のメル友になり、仲良くしてもらっていた、あのかたや、仙台や浜松などで出会ったあの方やこの方や・・・・ネット黎明期にPANTAのことをいろいろ教えてくれたあの方や・・・・みんな逝ってしまった。みんなまだまだ若いのに・・・・。なんでだ。
もう会えなくなってしまった。もうあれこれ、PANTAのことを語れなくなってしまった。
観ていますか?聴こえましたか?
50周年で、頭脳警察は、こんなにすごくて、かっこよくて素晴らしい。
あのときみたいに、すごかったね、新譜もすごくいいね、なんて、語りたかったですよ。
やっぱり、生きていられればこそなんです。
そして、
なんだって、わざわざ仙台まで行かなければならないの?
って、私を叱ったあなたも、もう居ない。
しかし、もう二度とは来ない50周年、なにもかも失った身の丈ふまえつつ、追える範囲の中で、なんとか、共に息をしていたい。
もはや昔みたいなわけにはいかないにしても。
やっぱ、我が「元気の源」ですから。
また、無駄に長文にしていますが、次は、11月の渋谷デュオ!!
ここでは、おおくぼけいさんも参加されるので、「紫のシャベル・・・もといプリズムにのって」が聴けるでしょうか♪
楽しみです。